ついに第94回アカデミー賞がついに発表!!
生放送を追いかけながら記事を書いていただけに、取り上げられなかった部門がいくつかあるが、ここで確認してもらいたい。また、追加情報もこちらにアップデートしていく予定。
ビヨンセのパフォーマンスからスタートし、司会のエイミー・シューマー、ワンダ・サイクス、レジーナ・ホールが現れ、シニカルなジョークを交えながら、去年はあまり感じられなかった、エンタメ的な印象を強く感じさせていた。
途中、ウィル・スミスの暴力騒ぎもありながらも、エイミー・シューマーが見事なフォローで事態を収拾する場面などもあった。
さっそく予想と実際の受賞がどうだったかを紹介していこう。
★予想
◎受賞
作品賞
『ベルファスト』
『リコリス・ピザ』
◎『コーダ あいのうた』
コメント:
個人的な希望から『ウエスト・サイド・ストーリー』と監督賞にスティーヴン・スピルバーグを予想していたが、確率的には20%もなかったということで、そうだろうな……という結果になったわけだが、本当に当てに行くとすると、今回結構簡単だった部分が多く、その理由としては、他の映画賞と共通する部分が多いということ。
しかし同時に、アカデミー賞は、まだまだ他と違うという良さがあったものが、覆されてしまった部分もあって、悲しい部分もあるのが正直なところ。
主要部門として、配信系は受賞しないというジンクスも破られ、監督賞に『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオンが選ばれ、作品賞に『コーダ あいのうた』が選ばれてしまった。
『コーダ あいのうた』は、配信系作品ではあるものの、劇場公開と配信の両刀映画であることから中間的な作品といえる。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のように無理やり許容範囲の劇場にねじ込ませるという反則技でないことは、せめてもの救いだろうか。
これで映画人たちが刺激し合って、良い作品を製作する流れになれば、結果的に良かったと思えるかもしれない。
監督賞
★スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
主演男優賞
アンドリュー・ガーフィールド『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』
主演女優賞
ペネロペ・クルス『Parallel Mothers』
助演男優賞
コメント:
これはトロイ・コッツァーが最有力とされているが、実際にトロイ・コッツァーが受賞した。
助演女優賞
長編アニメ映画賞
◎★『ミラベルと魔法だらけの家』
『あの夏のルカ』
『Flee』
『ミッチェル家とマシンの反乱』
『ラーヤと龍の王国』
短編アニメ映画賞
『Affairs of the Art』
『Bestia』
『ボクシングバレー』
『ことりのロビン』
◎★『The Windshield Wiper』
コメント:
ちなみに『こびとのロビン』は、『PUI PUI モルカー』みたいな質感のストップモーション・アニメで、王道ではあるものの、教育的なもの、教訓的なもの……大切なものがたくさん詰め込まれていて、それを短くまとめのは見事。
脚本賞
コメント:
圧倒的なおもしろさとしては『ドント・ルック・アップ』だが、おもしろいどうかは関係ないから…..別に『ベルファスト』が悪いわけでもないし、こちらも傑作中の傑作。全体的なバランスで『ベルファスト』のままにしておく。
脚色賞
ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス『DUNE/デューン 砂の惑星』
撮影賞
コメント:
ここはわかっていながらも、あえて!という予想だったこともあり、やっぱりという印象が強かったし、技術系の賞はデューンの独り勝ちであることは、予想できた……
美術賞
★『ナイトメア・アリー』
『マクベス』
音響賞
『ベルファスト』
編集賞
マイロン・カースタイン、アンドリュー・ワイスブラム『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』
視覚効果賞
◎★『DUNE/デューン 砂の惑星』
『フリー・ガイ』
歌曲賞
◎「No Time To Die」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
「Somehow You Do」『フォー・グッド・デイズ』
コメント:
オープニングがビヨンセだったこともあり、獲れるかと思ったが、発表前にビリー・アイリッシュのパフォーマンスがあったことから、そのままビリー・アイリッシュが受賞。これも固かっただけに、驚きは別にない。
作曲賞
アルベルト・イグレシアス『Parallel Mothers』
衣装デザイン賞
◎★ジェニー・ビーヴァン『クルエラ』
マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーヌ・デュラン『シラノ』
ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン『DUNE/デューン 砂の惑星』
メイク・ヘアスタイリング賞
『星の王子ニューヨークへ行く2』
『クルエラ』
◎★『タミー・フェイの瞳』
国際長編映画賞
◎★『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『ブータン山の教室』(ブータン)
『Flee』(デンマーク)
『Hand of God -神の手が触れた日-』(イタリア)
『The Worst Person in the World』(ノルウェー)
短編実写映画賞
『Ala Kachuu – Take and Run』
『The Dress』
◎★『The Long Goodbye』
『On My Mind』
『Please Hold』
長編ドキュメンタリー賞
『Ascension』
『Attica』
『Flee』
◎★『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
『Writing with Fire』
短編ドキュメンタリー賞
『オーディブル:鼓動を響かせて』
『私の帰る場所』
◎★『The Queen of Basketball』
『ベナジルに捧げる3つの歌』
『 When We Were Bullies』
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