
【作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)】『ウエスト・サイド・ストーリー』
【主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)】★レイチェル・ゼグラー『ウエスト・サイド・ストーリー』
【助演女優賞 】★アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
の3部門を受賞した『ウエスト・サイド・ストーリー』
ゴールデン・グローブ賞は俳優部門がコメディ・ミュージカルとドラマ部門が別れていることもあるが、アカデミー賞の場合は混合されるため、ノミネートのされ方や作品にもよるが、主要部門は『ウエスト・サイド・ストーリー』が圧勝。
主演男優賞のウィル・スミスがそのままアカデミー賞でも受賞する可能性が高い。前回のチャドウィック・ボーズマン非受賞の批判があるため、今年はさすがに黒人俳優を受賞させないと風当たりが悪い。
チャドウィック・ボーズマンも配信作品『マ・レイニーのブラックボトム』でのノミネートというのが邪魔をしたのだろうが、今回のウィル・スミスの『ドリームプラン』は配信系ではないため、非常に可能性が高い。
主演女優として『リスペクト』のジェニファー・ハドソンが受賞すればいいと思っていたが、公開時期が悪く、ノミネートの可能性が低くなっている。
主演男優か女優のどちらかが黒人を受賞しない選択肢は、今年に関しては、さすがに……ないはず。となると、ジェニファー・ハドソンがノミネートされない場合は、ウィル・スミスが確定というのが固い
あとは『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『ベルファスト』がどう食い込んでくるかが問題とはなってくるが、主要部門が配信系を受賞することは現時点では難しく、比較的、配信系に癒着しているはずのゴールデン・グローブ賞がこぞって『ウエスト・サイド・ストーリー』を受賞しているということは、言うまでもなく圧勝といったところだ。
ゴールデン・グローブ賞にはない衣装や美術など、アート系の賞も『ウエスト・サイド・ストーリー』になりそうだ。ここで『イン・ザ・ハイツ』を入れてもらいたいところだが…….
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『ベルファスト』は、脚本賞などで健闘するといったところだろう。
監督賞はスティーヴン・スピルバーグで、ダークホースにケネス・ブラナーといったところ。残念ながらジェーン・カンピオンはアカデミー賞では難しい。
『イン・ザ・ハイツ』『ディア・エヴァン・ハンセン』も公開時期が悪かったとしか思えないが、何等かのかたちでノミネートぐらいはしてもらいたいところ。
今のところアニメ賞は『ミラベルと魔法だらけの家』の一択だろう。
意外だったのがゴールデン・グローブ賞が好きそうな『リコリス・ピザ』の受賞がなかったところだ。ここで『リコリス・ピザ』と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が最多受賞となれば、今年も信用性がなかったと言うしかなかったが、こういった風潮の中でも『ウエスト・サイド・ストーリー』が受賞したということを考慮しても、かなり有利なことは間違いない。
全く関係ない話だが、ゴールデングローブの表記が正しいのか、それともゴールデン・グローブなのかが、未だに気になっている。
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