先日、第93回アカデミー賞が終わったばかりで気が早いかもしれないが、2021年新型コロナウイルスが落ち着いた場合を前提とはして、ミュージカル演出が期待できるのではないかと推測している。
こんな時代だからこそミュージカルが相応しい。
ベトナム戦争、人種差別、公民権運動、同性愛差別…あらゆる社会派なテーマを扱ってきたミュージカルだから、今こそ必要なエンターテイメントであるように思えるのだ。
新型コロナウイルスの影響で2020年公開予定だったミュージカルもこぞって2021年公開にズレ込んでいることもあって、2021年は正にミュージカル映画年と言っても過言ではない。
ビッグタイトルとしては、何といってもスティーヴン・スピルバーグによるリメイク版『ウエスト・サイド・ストーリー』、本来であれば今年公開の予定だった『ハミルトン』が先行されて配信スルーとなったが、同じくリン=マニュエル・ミランダの原案の映画化『イン・ザ・ハイツ』の公開も控えている。
Netflix映画として製作中の『Tick, Tick… Boom』の監督は リン=マニュエル・ミランダという点である。劇場作品と配信作品との対決と同時に『イン・ザ・ハイツ』と『 Tick, Tick… Boom』は自分の原案と自分の監督作品の対決というおもしろい構造を作り出すことができるのだ。
第93回ではアンドラ・デイが 『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ 』でビリー・ホリデーを演じてノミネートされたが、『リスペクト』では、ジェニファー・ハドソンがアレサ・フランクリンを演じており、今からノミネートが期待できそうだ。
その他にも『 ジェイミー!』『シンデレラ』『マチルダ・ザ・ミュージカル』などの作品もあり、正にミュージカル年と言って間違いない!
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