イントロダクション/ストーリー
大童澄瞳の同名人気コミックスを乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波を主演に迎えて実写映画化。生徒会が絶大な権力を握る高校を舞台に、自分たちの手でアニメを作るために“映像研”を立ち上げた3人組の悪戦苦闘の大冒険を描く。監督は「ぐらんぶる」の英勉。湖に面した芝浜高校に入学した極度の人見知り少女、浅草みどり。夢は自分の考えた空想世界をアニメにすることだったが、小心者の彼女にはハードルが高すぎた。ところが、ひょんなことからカリスマ読者モデルでありながらアニメーター志望という新入生の水崎ツバメと知り合いに。すると、浅草の中学からの同級生でプロデューサー気質の金森さやかが、そんな2人の運命的な出会いに金の臭いをかぎつけ、3人でアニメを作るための部“映像研”を立ち上げるべく動き出すのだったが…。
スタッフ・キャスト
監督 : 英勉『前田建設ファンタジー営業部』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』
脚本 : 英勉『前田建設ファンタジー営業部』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』
出演 : 齋藤飛鳥『あの頃、君を追いかけた』『さくらん』
山下美月『日日是好日』
福本莉子『君が落とした青空』『20歳のソウル』
浜辺美波『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『シン・仮面ライダー』
松本若菜『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『科捜研の女 -劇場版-』
クレジット
撮影: 川島周
音楽 : 佐藤望
編集:相良直一郎
短評
ドラマの続編を映画化した作品ではあるが、前半にダイジェストが少し入ることもあって、ドラマを観ていなくても、内容は理解できる。
今作の監督英勉は、『東京リベンジャーズ』『おそ松さん』など、アニメや漫画の実写化オファーが絶えない。それには理由があって、オタク系の痛々しいノリをハイテンション・コメディに置き換えるのが、非常に上手く、独特の漫画的な世界観を崩さずに実写化できる人物なのだ。
今作は物作り系作品ということもあって、英勉の過去作『前田建設ファンタジー営業部』の終始内輪ノリで完結してしまった悪夢も蘇るが、その失敗を踏まえて、今回は俯瞰でエンタメとして見せるということに成功している。
リアリティを追求して、アニメの設定やロボットを作る過程において、非現実的なファンタジー要素を詰め込むことへの葛藤が見事に描かれているのも、そういった失敗があったからこそらに思える。
生徒会が牛耳るという設定は、長年かけて携わってきている「賭ケグルイ」シリーズの経験が活きていて、光の使い方や演出を見ても「賭ケグルイ」感が強いものの、それも監督の作家性といえば納得できる。
メインキャストが全て乃木坂46というアイドルドラマ・映画としては合格点レベルの作品だといえるだろう。
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