イントロダクション/ストーリー
17歳の女子高生のゾーイは、幼い頃から軍人の父にサバイバル術を学び、SNSやプロムよりも父と狩りに出かける時間が大好きだった。しかし、母の死がきっかけで、そんな頼れる父との関係にも溝ができていた。その日の朝も父と口論になり、憂鬱になりながらも学校でいつもと変わらない日常を過ごす中、突如激しい銃声が鳴り響く。校内に乱入したテロリストが放つ銃弾によって、次々と倒れていく生徒たち。一瞬にして辺りは血の海となる。運良くトイレにいたゾーイは、身を隠しながら逃げ出し、何とか校舎の外に出ることができた。しかし、まだ校内には多くの友人が残っている。ゾーイは踵を返し、皆を救い出すため再び校舎へと駆け戻るが―
スタッフ・キャスト
監督 : カイル・ランキン 『ビッグ・バグズ・パニック』
脚本 : カイル・ランキン 『ビッグ・バグズ・パニック』
出演 : イザベル・メイ 『アレクサ&ケイティ』『ヤング・シェルドン』
トーマス・ジェーン『ミスト』『パニッシャー』
ラダ・ミッチェル『エンド・オブ・ホワイトハウス』『サイレントヒル』
イーライ・ブラウン『キャッシュトラック』
クレジット
撮影: ダリン・モラン
音楽 : モンド・ボーイズ
編集: マシュー・ローレンツ
2020年/アメリカ/カラー/110分
短評
右翼メディアの「デイリー・ワイヤー」が初めて配給した作品として話題になったものの、作品自体は右左が大きく関係するような作品ではない。
日本では、「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2021」で公開されたからなのか、かなりB級作品扱いにされているが、実際の高校銃乱射事件の被害者にリサーチをして、細部を作り込んでいるリアリティからは、ひしひしと恐怖が伝わってくる。
しかし、今作は恐怖に打ちひしがれているだけではない。女子高生のゾーイが銃乱射犯たちにひとりで立ち向かう「女子高生ランボー」のような物語へと発展していく。
戦闘スキルが高いのは、父親が軍人であり、子どものときからサバイバル術や、銃の打ち方を習っていたからだ。
この父親役は、狙いなのかは不明だが、『パニッシャー』のトーマス・ジェーンである。そして実際に『パニッシャー』を思わせるようなライフルでの狙撃シーンもあったりする。
「ドーター・オブ・パニッシャー」として観ると妙に納得のいく展開となっているのだ。
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