この映画語らせて!ズバッと評論『グレイテスト・ショーマン』

この映画語らせて!ズバッと評論『グレイテスト・ショーマン』

作品情報

『レ・ミゼラブル』『ローガン』のヒュー・ジャックマンの主演で、「地上でもっとも偉大なショーマン」と呼ばれた19世紀アメリカの実在の興行師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル。劇中で歌われるミュージカルナンバーを、『ラ・ラ・ランド』も手がけたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当した。貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた。主人公P・T・バーナムことフィニアス・テイラー・バーナムをジャックマンが演じる。その他の出演者は『ハイスクール・ミュージカル』『ヘアスプレー』のザック・エフロン、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ヴェノム』のミシェル・ウィリアムズ、『スパイダーマン:ホーム・カミング』『スモールフット』のゼンデイヤ、『ガール・オン・ザ・トレイン』『ライフ』のレベッカ・ファーガソンなど

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『グレイテスト・ショーマン』レビュー

間違いなくヒュー・ジャックマンの代表作!

脚本には『ドリームガールズ』『美女と野獣』のビル・コンドンとミュージカル映画としては間違いのない感じがするものの、監督であるマイケル・グレイシーと聞いてピンとこなかった人は多いはず。なぜなら、驚くべきことにこの作品が初監督作品で次回作がなんと『NARUTO』のハリウッド実写版という謎の大型新人だからだ。

テレビ作品や映画美術などの担当をしていたみたいだけど...いきなり初監督作品にヒュー・ジャックマン主演映画を任されるとは今後注目しなくてはならない監督だと思う。

ヒュー・ジャックマンはもともとミュージカル俳優であり、トニー賞の常連であることはよく知られていることだが、やっとミュージカル俳優ヒュー・ジャックマンとしての代表映画となったことはとにかく観ればわかる。以前には『レ・ミゼラブル』なんてものもあったけれども、話が話だけにどうしても個人的にはヒュー・ジャックマンのポップさを殺してしまっていた作品だった様に思っていて、映画でヒュー・ジャックマンのミュージカルを観るということを『ハッピーフィート』ではペンギンの吹替え、『オーストラリア』ではバズ・ラーマン監督作品でミュージカル的なビジュアルでありながら歌わないという...長い間じらしにじらされ続け...長年待たされていたファンとしては微妙な出来だったというのが正直な感想。

しかし、今回の作品はやっと!やっと...と言っていい!間違いなくミュージカル俳優ヒュー・ジャックマンの代表作が完成した!!

ミュージカルファンなら涙を流した人もいると思う。それほどこの映画はミュージカルファンにとっては大きな存在で、近年なかったミュージカル映画の傑作と言っていい。

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元ディズニー・チャンネルスターの共演

ザック・エフロンとゼイデイアというかつてのディズニー・チャンネルのスターの共演も売りひとつだし、今回はザック・エフロンの影武者であるドリュー・シーリーの吹替えは使わず本人が歌っている。

メインキャストの中で唯一、ソロデビューしなかったのがザック・エフロンだけということから本当は歌うのが苦手なんじゃないかという疑惑もあったものの、自分を有名にしたものでもあり、ある種のトラウマでもある(これは個人的な分析)ミュージカルにあえて戻ることでザック・エフロンという俳優の新境地が開拓されたとも言っていいのかもしれない。

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重たい要素もミュージカルで吹き飛ばせ

全体的扱っているテーマは人種差別や障害への葛藤、社会風刺など重たい要素もあるものの、この映画で取り扱われているのはあくまでショービジネスの元祖と言われているバーナムの人生そのものであり、重たい要素は悪い言い方するとおまけみたいなもの。

その点では重たいテーマが雑に描かれていると批判する人もいるだろう。どうしても障害を持ったキャラクターを扱うと、人権問題で色々とうるさいのはあるたかめか、この映画の中に登場するキャラクター設定は控えめ。

かつての問題映画『フリークス』や最近だと『アメリカンホラー・ストーリー』のシーズン4みたく、あまりキャラクターとしては攻めておらず、中には全身タトゥー男とかただ太っている人とか...あまり扱われていないキャラクターにいたってはただダンスが上手いだけに思える人もいる。だから別に障害がないキャラクターもひっくるめているから重たいテーマが薄れるのはあるけれども、正直言ってそれに関してはこの映画の本来の着目点ではない。

『ヘアスプレー』も黒人差別を扱っていながらハッピーな内容になっているのはミュージカルであるからであって、ミュージカルに関しては重たい要素をそのまま重たい要素として反映させることもないと思う。『ヘアー』は戦争がテーマ、『ジーザス・クライスト=スーパースター』はキリストの最期。

テーマだけ聞くと暗いものも明るく料理するのがミュージカルのいいところ。

バーナムは劇中のセリフの中でもあるように本来の目的はショーを成功させてお金儲けをするために障害のある人や特徴のある人を集めて見世物小屋を開いたことだったかもしれないが結果的に彼らに生きる勇気、存在価値を与えたということはあくまでおまけ要素であって、このミュージカル自体はバーナムの人生がメインテーマとなっているから重たい要素が薄いのは別に問題点ではない。

この作品は10年に1度あるかないかのレベルのミュージカル映画が完成したと言っていいと思う。

この映画は何回観ても飽きないし、見るたびに新しい発見もあったりと本当に楽しい。

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