DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)から完全に独立した、全く別次元のバットマンを描く、現在公開中の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のラストに登場するジョーカー。
映画本編では、あくまでジョーカーらしき人物というところまでしか解らないようにされているが、今回解禁となった本編からカットされたシーンでは、はっきりとジョーカーと解るものとなっている!!
このシーンでも、ぼやけた演出にはされているものの、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』『エターナルズ』、『アメリカン・アニマルズ』などに出演するバリー・コーガンが演じていることがはっきりと見てとれる。
ブライアン・アザレロがライターを務めた2008年のグラフイック・ノベル「ジョーカー」でリー・ベルメホが描いたジョーカー像にそっくりにも感じられるその風貌からは、狂気性がにじみ出ているようだ。
ちなみにこのシーンは、バットマンがリドラーの犯行について、ジョーカーに助言を求めるというもの。
同じような心境にいた、犯罪者やサイコキラーに助言を求めるシーンというのは、犯罪サスペンスや捜査ドラマなどでもよくある演出ではあるし、映画としては『羊たちの沈黙』でのハンニバル・レクターや、最近だと『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のスペクターなども、そのような立ち位置として描かれていた。
ただでさえ、デヴィッド・フィンチャー臭を漂わせている作品。今作では、リドラー自体が狂気に満ちたキャラクターとして描かれているだけに、それよりあくの強いジョーカーを登場させることは、リドラーの印象を薄めてしまうと思ったのだうろか、結果的に本編からはカットされてしまった……。
■『THE BATMAN-ザ・バットマン-』2022年3月11日(金)公開
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