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THE映画紹介『ハービー/機械じかけのキューピッド』

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ハービー/機械じかけのキューピッド』

作品情報

人間のような意志を持ったフォルクスワーゲンがレースで活躍するアクション・コメディ。「ラブ・バッグ」シリーズのリメイク。監督は『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』『恋のミニスカウエポン』のアンジェラ・ロビンソン。撮影は『マスク2』のグレッグ・ガーディナー。音楽は『ライフ・アクアティック』のマーク・マザーズボー。美術は『グッド・ガール』のダニエル・ブラッドフォード。編集は『クリスティーナの好きなコト』のウェンディ・グリーン・ブリックモント。出演は『ミーン・ガールズ』『マチェーテ』のリンジー・ローハン、『ジュエルに気をつけろ!』『ハウス・ジャック・ビルド』のマット・ディロン、『ホワイト・プリンセス』『モービウス』のマイケル・キートン、『ジェイ&サイレント・ボブ リブート』『ジーパーズ・クリーパーズ』のジャスティン・ロング、『ガーフィールド』『プッシーキャッツ』のブレッキン・メイヤーほか。

『ハービー/機械じかけのキューピッド 』基本情報

2005年製作/101分/アメリカ
原題:Herbie:Fully Loaded

監督:『トゥルー・ブラッド』のアンジェラ・ロビンソン

出演:リンジー・ローハン、ジャスティン・ロング、ブレッキン・メイヤー、マット・ディロン、マイケル・キートンほか

『ハービー/機械じかけのキューピッド』のココに注目!!

ナイトライダーや仮面ライダードライブの元ネタ「ラブ・バッグ」シリーズをリメイク

『トゥルー・ブラッド』や『Lの世界』の製作や脚本を手掛けてきたことでも知られる女性監督アンジェラ・ロビンソンが1969年に公開され、のちに続編やテレビ映画なども製作、現在新作テレビシリーズも企画されているディズニー映画「ラブ・バッグ」シリーズをリメイク。

何故、車に意志があるのかというそもそもの疑問点は触れてはいけない作品。63年式ビートルを30台も用意して挑んだ今作。劇中でハービーはかつて活躍していたことになっていて、今までのシリーズの存在をほのめかしてはいるが、直接的には語られていないため、ネタ的なものだと思われる。その中で意志を持つ車ハービーからヒントを得たと言われる『ナイトライダー』のナイト2000との共演も果たしている。ちなみに『ナイトライダー』を意識して製作されたのが『仮面ライダードライブ』と言うことで、元をたどれば『仮面ライダードライブ』の原点とも言えるかもしれない。

一番いい時期のリンジー・ローハン映画

『ファミリー・ゲーム 双子の天使』の双子役が話題となり、何本かティーン・ムービーの出演を経て、歌手デビューもしたという、一番いい時期だったとも言える当時19歳のリンジー・ローハンが主演しており、 あどけなさが残りつつも大人の女性へと確実に近づいていたリンジーはとにかく可愛らしかった。そのため当時としてはアイドルムービーだったとも言えるだろう。しかし、その後に起こる転落人生を考えるて観るとどうしても辛い気持ちになってしまう。

同じ時期に活躍していたディズニー・チャンネルスターのヒラリー・ダフと彼氏のアーロン・カーターをめぐって、犬猿の仲であったこともあり、当時は役を取り合っていたリンジー。ティーン向け作品に何本か出演した後、ケネディ暗殺の裏で巻き起こった人間ドラマを描いた『ボビー』やジョン・レノンを殺害した犯人マーク・チャップマンに迫った『チャプター27』など濃厚なドラマ作品への出演も増え、確実に女優の道を進んでいたが、そのプレッシャーとストレスからか、薬物やアルコールに手を出してしまい、薬物所持や飲酒運転などで逮捕されてしまった。リンジーの裁判や刑務所に入るまでもメディアに取り上げられ、リンジーの輝いていた日々は、暗闇になってしまった。

リンジーはその後、メジャー作には出演できない状態になり、『マチェーテ』や『ザ・ハリウッド』などヌードOKのB級女優となってしまったが、リンジーの素晴らしさを思い出してほしい。

ちなみにリンジー・ローハンの声は土屋アンナがかすれた声で吹替えしていて、そちらもある意味、味があっておすすめ。

本物のレーサーもカメオ出演

クライマックスのNASCARのシーンには、当時実際にNASCARのレーサーであったジェフ・ゴードンとジミー・ジョンソンがカメオ出演している。その後、ジェフ・ゴードンは「カーズ」シリーズでジェフ・ゴーベットの声を担当している。ちなみにこの2人はアニメシリーズ『ミッキーマウスとロードレーサーズ』にも再び声優として参加している。

やっぱり大好きジャスティン・ロング!!

リンジーも良いが、今作で注目してほしいのはリンジーの相手役を演じるジャスティン・ロングだ。ジャスティン・ロングと言えば、このサイトの「アクターズプッシュ!」でも特集した俳優だが、比較的コメディ作品が多いがラブストーリーやスリラー、アクション映画まで幅広く出演していて、今ではケヴィン・スミス監督作品の常連となっている。当時は『ギャラクシー・クエスト』や『ドッジボール』などオタク寄りの青年を多く演じていたジャスティンが初めてイケメンポジションの役を演じていて、しかも相手はリンジー・ローハンでキスシーンもある。

『ハービー/機械じかけのキューピッド 』短評

私が初めてこの作品を観たのは、確か試写会で有楽町ホールだった。当時、リンジー・ローハンが好きで発売されたCDや出演作品のDVDは全て持っていたが、何故かこのDVDは買わなかった。他の駄作も持っていたから、駄作だという理由ではない。

レーサー一家で育ち、兄は現役レーサーとして活躍しているという環境の中、女性であることと、事故がきっかけでレーサーを諦めて、テレビ業界への就職も決まるが、やっぱりレーサーの夢は心のどこかに残っているという時にオンボロのハービーと出会ったことで覆面レーサーとなり、レースで活躍するうちにやっぱりレースが好き!ってなるワケなのだが、レーサーの素質やテクニックどうこうの以前にハービーが意志を持っていることが反則的であり、クライマックスのレースではフェンスを走ってゴールしており、相性はいいのかもしれないが、マギーがレーサーとして優れているというよりハービーががんばっている様にしか思えない。

レーサーか就職かで迷っているときに、親友のカリスマがマギーに対して「報道するより、報道される方がよくない?」というセリフを言って、マギーは決心するのだが、今後のリンジーの転落人生を考えると、そうとは言えないだけに今このシーンを見返すとなんだか複雑な気分になってしまう。

女性であるから、男社会のレース業界では活躍できないという環境は、とってつけたかの様で薄っぺらく描かれている。実際に女性レーサーはダニカ・パトリックやミシェル・ムートンなど何人か存在しているし、劇中で全編を通して語られていることではないから、女性だから…という理由を急に出してきたことは、逆に作品の質を落としてしまう結果となった。

何故、ハービーだけが意志を持っているのか…という疑問点だが、少しネタバレになるが、今作のラストでハービーが恋をした黄色の車がウインクをするシーンがあり、他の車もしくは特定の何台かは意志がある様な演出は今まで全くなかっただけに、ハービーが唯一の存在という根底を覆してしまった。

それなら、敵の車も意志を持たせて対決させた方がおもしろかった気がする。

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