アクターズプッシュ!ジャスティン・ロング
基本情報
気になる俳優を紹介し、今後の映画の楽しみ方に一味加えてもらおうという趣旨から誕生したアクターズプッシュ!
記念すべき第3回目はジャスティン・ロングを紹介します。
基本情報は1978年6月2日にアメリカのコネチカット生まれ。大学在学中に舞台に立ち、1999年にはスタートレックのオマージュ満載のSFコメディ映画『ギャラクシー・クエスト』で熱狂的なオタク役として映画デビューを果たし、翌年の2000年には日本でもFOXチャンネル、一部地上波でも放送されたドラマシリーズ『エド~ボーリング弁護士』のレギュラーキャラクター・ウォレン役として知名度を上げる。
コメディからホラーまで演じ切る個性派俳優
ウォレンというキャラクターもオタクという設定だっため、典型的なオタク役の俳優というイメージがついたが、2001年に公開されたフランシス・フォード・コッポラのプロデュース作品『ジーパーズ・クリーパーズ』にオーディションで主演に抜擢され、でホラーにも挑戦。『ジーパーズ・クリーパーズ』は日本でも公開されたことから、この時に共演のジーナ・フィリップと共に来日している。
『エド~ボーリング弁護士』でのコミカルな演技と対照的に『ジーパーズ・クリーパーズ』ではシリアスな演技を見せたことで、幅広い役をこなせる若手俳優という印象を得たことから、その後もブリトニー・スピアーズ主演映画『ノット・ア・ガール』や『ドッジボール』などに出演。
脇役からメインキャラクターにシフト
2004年にはディズニー映画「ラブ・バック」シリーズのリメイク作品『ハービー/機械じかけのキューピッド』では主演で当時絶好調のリンジー・ローハンの相手役に抜擢された。
2007年には『ダイ・ハード4.0』でブルース・ウィリスと共演を果たし、マクレーン刑事のバディ役として幅広く注目されることになる。この時に同じく『ダイ・ハード4.0』に俳優として出演していたケヴィン・スミスと出会う。
ドリュー・バリモアとのスキャンダルで話題に
2009年にはスカーレット・ヨハンソンやブラッドリー・クーパーなど有名俳優が多く出演したアンサンブル・ムービー『そんな彼なら捨てちゃえば?』に出演。この映画に出演し、製作総指揮もしていたドリュー・バリモアとこの映画がきっかけで付き合うことになり、ゴシップ誌やワイドショーでもとりあげられた。翌年の2009年には『遠距離恋愛 彼女の決断』でカップル役を演じたが残念ながら破局した。
ちなみに『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドと付合っていたこともあり、その際にもゴシップ誌に追われることになった。
子供向けからカルト作品まで
アメリカの人気アニメを実写映画化した『アルビン/歌うシマリス3兄弟』では主人公のアルビンの声優に抜擢され、その後全4作が公開されたが、全てにおいてアルビンの声優を務めている。
ケヴィン・スミス作品には『Mr.タスク』から参加しており、次作でジョニー・デップの娘のリリー=ローズ・デップが主演を務めたことでも話題となった『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』にも出演、2019年にはリブート版『ジェイ&サイレント・ボブ』にも出演が決定している。
今後の新作
『Safe Spaces』2019年4月アメリカ公開作品
監督:Daniel Schechter
『ジェイ&サイレント・ボブ リブート』2019年アメリカ公開
監督:ケヴィン・スミス
出演:ケヴィン・スミス、ジェイソン・ミューズ、ロザリオ・ドーソン、ジェイソン・リー、シャノン・エリザベス、トム・キャヴァナーなど
注目点:この映画には『エド~ボーリング弁護士』で主演を務めていたトム・キャヴァナーも出演しており、ジャスティン・ロングとの共演は実に15年ぶりとなる。
ジャスティン・ロングを楽しむ作品紹介
『ウェディング・ゲスト』2017年
監督:ライアン・エッゴールド
出演:コビー・スマルダーズ、ピーター・ギャラガー、ジョン・チョウ、ライアン・ハンセンなど
おすすめポイント:ドラマシリーズ『ブラックリスト』のトム・キーン役で知られる俳優ライアン・エッゴールドが監督を務めた作品。元彼女が結婚することを知り、結婚式に招待されるものの、まだ未練があるため、その招待が単に友達としてなのか、それとも結婚を止めてほしいというメッセージなのかということで悩み葛藤する様子、どこかで道を間違えてしまった運命の相手の行く末をコミカルで誰もが共感できる等身大の物語として描き出した隠れた名作でジャスティン・ロングのキャラが最も活きた作品。
元彼女を演じるのは「アベンジャーズ」シリーズにてマリア・ヒルを演じているコビー・スマルダーズということも注目してもらいたい
『ダイ・ハード4.0』2007年
監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス、ケヴィン・スミス、マギー・Q、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クリフ・カーティス
おすすめポイント:ブルース・ウィリスがマクレーン刑事を演じる「ダイ・ハード」シリーズの第4弾。大道のアクションとして単純に楽しめる作品ではあるが、天才オタクハッカー役のマット役を演じたのがジャスティン・ロング。単にハッカーという設定ではなく、オタクという要素を組み込んだことでジャスティン・ロングらしさが際立ち、マクレーン刑事との凸凹加減がとてつもない。あまりのハマり役にマットを主人公にしたスピンオフ企画が浮上したほど。
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