当初の企画では、『ザ・ホワイトタイガー』『マトリックス4』のプリヤンカ・チョープラー主演でほぼ決定とされていたが、スケジュールの都合で降板し、『あなたを夢みて』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のラーニー・ムケルジーも候補に挙がったが、ラーニーはオファーを断ったため、『ガリーボーイ』『ディア・ライフ』のアーリアー・バットに決定した。
2019年末からムンバイで撮影が開始されていた作品だが、新型コロナの影響で一旦、中止となり、2021年7月30日公開で落ち着いたようだ。
今作は2011年に発表されたフセイン・ザイディによる、ノンフィクション犯罪小説「Mafia Queens of Mumbai」をベースとしていて、この作品で描かれているのは、実在していたムンバイのマフィアクィーンとされているGangubai Kathiawadiの物語である。
日本でも公開された『パドマーワト 女神の誕生』を手掛けたサンジャイ・リーラー・バンサーリーが監督を務める。
予告からも男性を蹴りつけ、タバコをくわえるなどといった、衝撃的なシーンもあり、ラーニーがオファーを断ったというのも納得できてしまう。
フェミニズムという観点からも、強い女性を演じることが多い、アーリアーだからこその当たり役ではあるが、今回の役は、アーリアーにとってもかなり挑戦的なものとなるだろう。
また今作はテレビスターとしてインドでは有名なShantanu Maheshwariの長編映画デビューとしても話題とされている作品でもある。
日本公開は全く未定の状況である。インドの女性像を覆すような極端な作品かもしれないが、今のボリウッドのフェミニズム・スタンスだからこそ、実現できた企画でもあるだけに、是非公開してもらいたいものだ。
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