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5つの視点からインド女性の”今”を描く!!『ボンベイ・ベイガム-私たちのサバイバル-』

5つの視点からインド女性の”今”を描く!!『ボンベイ・ベイガム-私たちのサバイバル-』

2021年の3月からNetflixで配信が開始されたインドのミニドラマシリーズ『ボンベイ・ベイガム』に注目してもらいたい!!

まだまだ女性蔑視の意識が根深く残るインドではあるが、そんな中でも価値観や概念がアップデートされていく様子を様々な媒体から感じとることができるようになっている。

比較的、10~20代といった若い世代に向けた作品は特に、昔ながらの風潮を残さないように、男女の関係性が対等だったり、他国のラブコメのように、逆に女性の方が強い印象を与える作品が増えてきた。

インドは今、正に女性解放運動真っ只中といったところなのだろう、そんな状況を表したというべきドラマが今作『ボンベイ・ベイガム』である。ベイガムとは、インドやパキスタンにおいて「高貴な女性」という意味である

今作で描かれるのは、様々な地位、年齢、苦悩、経済状況、生い立ちを抱えたインドの女性たちの物語である。そんな女性たちのドラマがリンクしていくという、現代をを舞台としたアンサンブルでありながら、様々な立場からの女性像が浮き彫りらされていくことから、現代インド女性の立場を改めて理解するバイブル的な作品にも仕上がっているのだ。

インド映画やドラマでは、今まであまり描かれない同性愛についても、今作では触れていて、なかなかの試みである。

主役のラニ役を演じるは、女優ながら、近年は映画製作に回ることが多くなっていたプージャ・バット。自ら映画の製作現場という男性社会の中で経験してきたことも、今作の役作りのヒントになっているのかもしれない。

ちなみに若手として日本でも注目度の高い『ガリーボーイ』『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』のアーリヤー・バットの姉であり、両親も映画監督、女優という俳優家系である。

『ボンベイ・ベイガム-私たちのサバイバル-』は現在Netflixで配信中

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