発掘!未公開映画研究所『ファイナル・デッドコール』

作品情報

「ファイナル・デッド」シリーズ製作・脚本・監督のグレン・モーガンが、スラッシャーホラーの名作『暗闇にベルが鳴る』をリメイク。シリーズ史上最恐、究極のサバイバル・ホラー!大邸宅を改装して作られた大学の女子寮。そこは、かつて発狂した母親に監禁されて育てられた男の子が、母とその愛人を殺害したという猟奇的な事件のあった場所とされていた。女子学生たちはそんな噂話をネタにしつつクリスマス準備にいそしんでいる。一方、ある精神病院から一人の青年が脱走。そして学生たちの元に「俺の家から出て行け!」と奇妙な電話がかかってくるのだが…。

映画『ファイナル・デッドコール』を紹介!これを知っていればより楽しく観れる!!

正当リメイクなのに、米国公開から何故か7年後にパチもんみたいなタイトルでリリース

オリビア・ハッセー主演のホラー『暗闇でベルが鳴る』を2006年にティーン俳優を起用してリメイクした作品だが、日本では劇場公開されず、監督が『ファイナル・デスティネーション』で製作を勤めたグレン・モーガンということと、おそらく『ファイナル・デッドコースター』で主演を勤めたメアリー・エリザベス・ウィンステッドが出演しているということで日本では『ファイナル・デッドコール』というタイトルでビデオスルーとなった。公開されてから7年後の2013年にリリースされたことと、正当リメイクなのにパチもの感漂うタイトルでリリースされたことすら気づかれていない残念な作品となってしまった。

アメリカやカナダで有名な都市伝説を下敷きとしていて、同じ都市伝説をモデルにした『夕暮れにベルが鳴る』のリメイク作品であるカミーラ・ベル主演の『ストレンジャー・コール』も同じ2006年に公開されたことで完全にタイミングを逃してしまったのだろう。

ちなみに主演のケイティ・キャシディは『ストレンジャー・コール』にも出演している。

逆に何故、公開から7年後にリリースする気になったのかが気になるところだ。日本でも女子の間でプチブレイクしたドラマ『ゴシップガール』にミシェル・トラウテンバーグが出演していたからなのか?

個人的には『ゴシップガール』よりも前に『バフィー恋する十字架』で突如登場するバフィーの妹ドーン役を演じていたミシェル・トラウテンバーグが出演していたということで注目していたし『アイス・プリンセス』『ユーロトリップ』が何気に日本でもリリースされたから、当然ながらと思っていただけに7年というブランクはつら過ぎた。

正統派ホラーのはずが、つっこみ所満載の作品に

この映画、正統派ホラーかと思わせておいて実は設定とストーリーが穴だらけな作品ということで、途中からこの映画はワイワイガヤガヤとつっこみを入れるファミリームービーなんだと気づかされた。

完全にネタバレになってしまうが、いくつか例を挙げると…

殺人鬼が予想通りと言うか、そのまま「その人」というのにも逆サプライズで驚きなのだが、メインメンバーだと思っていた メアリー・エリザベス・ウィンステッドの殺されるシーンが雑にもほどがあるというもので、メンバーのひとりは完全に事故死。2000年以降に製作されたとは信じがたいほど、殺し方が雑すぎてスタイリッシュさに欠ける。

ミシェル・トラウテンバーグは顔を真っ二つにされたはずが、再び死体が映るシーンでは顔が切れておらず、目玉をくりぬかれただけ。

殺人鬼兄妹は一度死体安置所に運ばれてくるが実は生きているというのも、生きている人を死体安置所に送るという時点で警察が無能すぎて話にならない。そんなことあるはずがない。

死体安置所の職員と最後の犠牲者は完全に警察のミスでしかなく、怪物的回復力で一度死んだけれども生き返ったという設定だったとしたら、それを関連付けるシーンもない

過去と現在が交差して、殺人鬼の過去も描かれるのだが、目玉をくりぬかれた妹がくりぬいた張本人の兄と何故協力関係になっているかも全く描かれていない

全体的に穴がありすぎて真面目に観ていると?の連続!!

大道ホラーのリメイクでありながら、日本では公開されなかった一番の原因は作品の質によるものなのかもしれない。

2019年12月に再リメイク作品が公開に!!

1974年にオリジナル版からは45年ぶり、2006年のリメイク版からは13年ぶりに製作された再リメイクは若手俳優を多数起用し、カルト宗教というオリジナル要素も詰め込んだアレンジ版となっている。

出演は子役からキャリアをスタートさせ、『グリーンルーム』『ジェーン・エア』などに出演するイモージェン・プーツ、リブート版『チャームド』に出演しているAleyse Shannon、シーズン3で終了が発表されたが、TV映画が製作されることも決定している『 STAR 夢の代償 』の ブリタニー・オグレイディ

映画『ブラック・クリスマス』は2019年12月にアメリカで公開されるが日本での公開は今のところ未定。

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