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この映画語らせて!ズバッと評論!!『キャプテン』王道的脚本でやってることはいいんだけど、映像技術が追い付いていない!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『キャプテン』王道的脚本でやってることはいいんだけど、映像技術が追い付いていない!!

作品情報

陸軍大尉ヴェトリセルヴァン率いる特殊舞台チームによるミッション中、突然チームのひとりが謎の行動をし始め、ついには自殺してしまう。その不可解な出来事がきっかけで自暴自棄になっていたが、リベンジをすることを決意し再びその森に足を踏み入れるが、そこで遭遇したのは謎のクリーチャーだった……。

『キャプテン』レビュー

見た目がそのままの『テッド』みたいな映画『テディ』を堂々と撮って、訴えられないかと心配な監督シャクティ・サウンダー・ラジャンによる、新作にして『プレデター』みたいな、『エイリアン』みたいなミリタリー・アクション『キャプテン』

去年出演した「アフター6ジャンクション」の「生活に支障が出るインド映画音楽」でニキタ・ガンディによる主題歌「You Are A Fighter」を紹介し、「BLACKHOLE」でおすすめのインド映画として紹介したが、今作は間違いなく、おバカ映画枠である。

優秀な陸軍大尉が率いる特殊舞台チームが森での調査中に謎のクリーチャーに襲われる。そのクリーチャーは工場の汚染物質によって突然変異した動物だった……。というどこかで見て聞いたことのありそうな話で、かなり王道のブロットといえる。

戦闘力の高い特殊部隊チームのはずなのに、その良さがほとんど活かされておらず、何が強いのかよくわからないし、アクションのキレが悪いというか、とことんゆるい。

脚本自体が、海外映画の良い部分を詰め合わせたようで、それなりの物語には仕上がっているものの、予算の問題なのかCG技術が20年前かと思うほどに酷く、監督のやりたいこと、目指していることに全く追いついていない。

ハリウッドに通用するし、逆にハリウッドから委託されているほどのインドのトップクラスなCG技術がこの程度だと誤解されるような作品で、外に出すと恥ずかしい作品ではあるが、『ドーン・オブ・ザ・ビースト/魔獣の森』や『ハングリー/湖畔の謝肉祭』などを配給しているエクストリームが配給すると丁度良い作品にも思える。

タミルの人気ラッパー、アリヴーとジョウィン・シャマリナによるエンディング曲「Akkrinai Naan」やニキタ・ガンディの「You Are A Fighter」は間違いなく良い曲であるし、音楽的にはおすすめしたい作品ではあるものの、インド映画のイメージの偏りが激しい日本においては、ネタにされそうだから隠しておきたい作品だ。

点数 74

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