ロックを産み出し、ビートルズやクイーンなど多くのアーティストたちに多大な
影響を与えた「世界で最も売れたソロアーティスト(ギネス認定)」エルヴィス・プレスリー。だが、彼が頂点に立つまでには、知られざる険しい道のりがあった…。
腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーすぎるダンスと、禁断の音楽“ロック”を熱唱するエルヴィスに、女性客は大興奮。小さなライブハウスから始まったその熱狂は瞬く間に全米に広がり、エルヴィスはスーパースターになっていった。
しかし、若者に熱狂的に受け入れられた一方、まだ保守的な価値観しか受け入れられなかった時代にブラックカルチャーをいち早く取り入れたパフォーマンス
で、エルヴィスは世間の非難を一身に浴びてしまう…。そんな中行われた、故郷メンフィスでのラスウッド・パークスタジアムでのライブ。警察はライブを監視し、強欲マネージャーのトム・パーカーは「指一本でも動かせば逮捕だ…」とエルヴィスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。そんな中でのエルヴィス
の選択は、「誰に何を言われようと自分の心に従え」だった。圧巻のライブフォーマンスは、さらなる熱狂を生み、世界を一変させる型破りなエルヴィスの伝説のライブのひとつとなった。
しかし気掛かりなのは、熱狂の最中にトム・パーカーが呟いた「どれだけの危険が待っているか、彼にはわかっていない…」という一言。伝説を生み続け、42 歳という若さで死んだスーパースターエルヴィスの死は、いまなお謎に包まれているが、トム・パーカーが語る「“伝説”は、誰に殺されたのか―」「わたしだけが知っている」その言葉の裏に、真相が隠されているのだろうか!?
この夏、エルヴィスという伝説の、裏側にあった危険な真実が初めて明らかになる!
また、現在開催中の第 75 回カンヌ国際映画祭にて、本作がワールドプレミア上映され、初お披露目となる。主演のオースティン・バトラー、トム・ハンクス、バズ・ラーマン監督ら豪華『エルヴィス』チームが勢揃いし、ド派手にレッドカーペットに登場予定だ。『ムーラン・ルージュ』(01)、『華麗なるギャツビー』(13)に続く、バズ・ラーマン監督の 3 度目となる新作お披露目は、今年のカンヌ映画祭の注目の一つとなっている。
伝説のロック歌手、エルヴィス・プレスリーの半生を悪名高きマネージャーのトム・パーカーの視点から描いた『エルヴィス』
本作のエルヴィスの歌唱シーンは吹替えではなく、オースティン・バトラーがほとんどを担当しており、その歌声はまるでエルヴィスが憑依したよう。
エルヴィスの腰を小刻みに揺らすダンススタイルは、もともとキリスト教のペンテコステ派の降霊術がルーツとなっている。
ペンテコステ派についてはドキュメンタリー映画『ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜』でも描かれているように、何から憑依されたかのように、祈りをささげるというもので、オースティンもまるでエルヴィスを憑依させているようだ。
エルヴィス役には、 ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズも候補にあったことから、演技力に加えて歌唱力も選考の対象だったことは言うまでもないが、歌手を蹴落として勝ち取っただけの歌唱力がオースティンにあるのだろうか……と疑問視していた人もいるのではないだろうか。
オースティンは 2009年に放送された音楽コメディドラマ『Ruby & The Rockits』(日本未放送)や、日本でも放送されていた『iCarly』の中でも特徴的なハスキーボイスを披露していただけのことはあって、 見事な歌唱力の持主だ。
歌手でさえ歌い上げるのが難しい、エルヴィス・プレスリーという偉大すぎるアーテイストに通じる歌唱力を本作で見せつけたオースティン。今後、音楽映画やミュージカルのオファーが殺到することも予想される!
監督:バズ・ラーマン『ムーラン・ルージュ』
出演:オースティン・バトラー『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
トム・ハンクス『フォレスト・ガンプ/一期一会』
オリヴィア・デヨング『ヴィジット』
ケルビン・ハリソン・Jr.『シラノ』『ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢』
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【コピーライト】© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
【公式 HP】elvis-movie.jp 【公式 TikTok】@elvismoviejp
7.1(金)全国ロードショー
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