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“バーフバリ”の監督最新作『RRR (Rise Roar Revolt)』全米初登場3位!毎週インド映画がランキング入りの快挙!!

“バーフバリ”の監督最新作『RRR (Rise Roar Revolt)』全米初登場3位!毎週インド映画がランキング入りの快挙!!

先日、『マッキー』や「バーフバリ」シリーズの監督としても知られる、S・S・ラージャマウリの最新作『RRR (Rise! Roar! Revolt!)』が、全米でも公開され、上映館数が1200の中規模作品ながら、初登場3位と大健闘をみせている。

N・T・R・ラオ・ジュニアラーム・チャランといった人気のトリウッドスターが出演する、いわゆるビッグバジェット・ブロックバスターでありながら、1920年代の「反英闘争」において活躍した、実在の英雄コーマーラム・ビーム、
アッルーリー・シーターラーム・ラージュに焦点を当てた歴史スペクタクルとなっている。

さらに『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『007/美しき獲物たち』のアリソン・ドゥーディ、『パニッシャー: ウォー・ゾーン』『マイティ・ソー』のレイ・スティーヴンソン、『Hotel Portofino』に出演する若手女優オリビア・モリスといった、イギリス俳優も多く出演している点においても、4月に公開されるタイガー・シュロフ主演の『Heroponti2』同様に、インドとイギリスの連携作品が目立つようにもなってきた。

今作は「バーフバリ」シリーズ同様に、テルグ語のトリウッド映画であるが、ヒンディー女優で『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』『カプール家の家族写真』のアーリヤー・バットや、人気急上昇中のアジャイ・デーヴガンも参加している。

先週は、カシミール地方のヒンドゥー教徒追放を描いた社会派なヒンディー語映画『カシミア・ファイルズ』が、同じくランキング入り、さらに先々週には、プラバース主演の『Radhe Shyam』もランキング入りを果たした。

ボリウッド(ヒンディー)とトリウッド(テルグ)の快進撃が止まらない!!そしてコリウッド(タミル)もこれから波がくることは間違いなく、実際に成績に現れてきている。

新型コロナウイルスのパンデミックによって、約2年の間、インドの大型作品が足止め状態をくらっていた分、足枷がなくなった今の勢いは、全世界が無視できないものとなっている。

すでにベルリン国際映画祭で話題となり、インド国内でも大ヒットとなっている、アーリヤー・バット主演の『Gangubai Kathiawadi』は、世界のマーケットを視野に入れて製作されていることもあって、来年のアカデミー賞には、ついにインド映画が長編国際映画賞だけではなく、『パラサイト』や今回の『ドライブ・マイ・カー』のように、作品賞にもノミネートされる可能性が高くなってきたということだ。

アーリヤー・バットに関しては、Netflix映画で『ワンダーウーマン1984』のガル・ガドットと共演を果たす他、世界規模の作品が多数控えていることもあって、本格的に世界デビューが目前となっている状況。この動き自体も、アメリカの映画賞にインド映画がねじ込まれる前触れとも感じられる。

ヒンディー語映画を製作しているボリウッドだけならず、テルグ語映画を多く製作しているトリウッド、つまりハイデラバードは、今やVFX技術において、トップレベルの水準であるというのに、コスパも良いということで、中国やアメリカからVFX部分の外注を受けるほどにまでなっている。さらにコリウッドも後に続けとばかり勢いを増している。

さらにその技術者、映画人がアメリカやヨーロッパに渡ることで、どんどん世界各国にインド人が渡り続けているという現状。アメリカに限っても、5年ほど前で、すでにテルグ語を喋る人が4000万人以上いるといわれていた。

また、インドの大手映画製作会社「T-Series」は、本格的に配信映画への意欲を示しており、他の製作会社も同じ考えであることから、ついにインド映画の本格的な世界進出が目前となっているのだ!!

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