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『バフィー 〜恋する十字架〜』『吸血キラー/聖少女バフィー』徹底解説:S3-17「敵」

バフィー恋する十字架とは?

今となっては『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』などといったメジャー大作の監督というイメージが強いジョス・ウェドンの出世作であり、その後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けた伝説的海外ドラマ『 バフィー~恋する十字架~ 』

VHSでは『ナイトフォール』として全3巻の編集版がリリースされ、金曜ロードショーで地上波放送された後、続編のリリースはされずCSのFOXチャンネルで放送されていた。

FOXがDVDをリリースする際に付けられたタイトルは『吸血キラー/聖少女バフィー』であったが、特に人気を博したシーズン3以降は日本ではリリースされなかった。

商品化やゲーム化もされており、日本でもXboxのソフトが英語版のままという異例のスタイルで発売されるなど、多くのファンを抱えていた。

シーズン7とスピンオフの『エンジェル』が制作され、最終回後アニメシリーズして存続するはずだったが、直前でキャンセルとなる。シーズン3から登場する新キャラクターのフェイスを主人公としてドラマ『フェイス』の企画もあったが、エリーザ・ドゥシュクが『トゥルー・コーリング』への出演を選択したことで、企画はボツになった。

その後も映画化企画や黒人女性を主人公としてリブートする企画なども浮上するものの、映像化は実現に至っていなかったが、コミックシリーズとしても現在も続いている。そんな『バフィー~恋する十字架~』がDisney+にSTARが融合したタイミングで配信開始!!

さすがオタククリエイターのジョス・ウェドンということもあって、かなりの量の小ネタが満載だったり、この頃は無名だったのに、今では映画スターになった俳優たちなどを紹介しながら、作品自体、エピソード自体の魅力も伝えていこう!という企画からスタートした新コーナー!

またネタを拾うために、ストーリーに沿った解説はしているが、観なくても済むようには書いていないため、細かい展開を省いている場合もあるのでご了承を!

1日1話ごと、17時に更新!!

シーズン3のメインキャスト

バフィー・アン・サマーズ役:サラ・ミシェル・ゲラー『スクリーム2』『スクービー・ドゥー

ウィロー・ローゼンバーグ役:アリソン・ハニガン『花嫁はエイリアン』『アメリカン・パイ』

ルパート・ジャイルズ役:アンソニー・スチュワート・ヘッド『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ゴーストライダー2』

ザンダー・ハリス役:ニコラス・ブレンドン 『サイコ・ビーチ・パーティ』『ニューヨーカーに変身する方法』

コーディリア・チェイス役:カリスマ・カーペンター『エクスペンダブルズ』『ホーンテッド・スクール』

ダニエル・オズボーン(オズ)役:セス・グリーンプッシーキャッツ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

フェイス役:エリーザ・ドゥシュククライモリ』『チアーズ!

ウェスリー・ウィンダム・プライス役: アレクシス・デニソフ『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

ウェルキンス市長:ハリー・グローナー『アバウト・シュミット』『ダンス・ウィズ・ミー』

エンジェル役:デヴィッド・ボレナーズ『SEAL Team/シール・チーム』『バレンタイン』

スパイク役:ジェームズ・マースターズ『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』『DRAGONBALL EVOLUTION』

ジョイス・サマーズ(バフィーの母):クリスティン・サザーランド『ミクロキッズ』

S3-17『敵』

シーズン3第17話「敵」では、フェイスが完全に市長の味方になってしまい、バフィーと敵対する存在になったことにみんなが確信しないではいられないエピソードとなっている。

バフィーとエンジェルは、普通の恋人のように映画館で映画を観て、少し気まずそうに出てくる。この時に観た作品は「Le Banquet d’Amelia」というもので、架空の映画だ。バフィーとエンジェルの会話の内容から推測すると、着物を着た女性が誘惑する物語のようで、官能的な作品だったようだ。

バフィーとエンジェルはキスをしていると、そこにフェイスが現れ、パトロールに誘う。そして、墓地で悪魔に出くわす。

その悪魔は、バフィーたちがスレイヤーだと思って近づいたのだ。その悪魔は「上昇全書」という、市長が行おうとしている儀式について書かれた本を5000ドルで売りたいと言ってきたのだ。

バフィーはその本で、市長の企みがわかると思った一方で、フェイスはそれがバフィーたちの手に渡っては困ると思っている。

市長の命令で、悪魔を殺して本を奪おうとするフェイス。相手は悪魔だったが、手に付いた血で戸惑うフェイス。フィンチを殺してしまったことを思い出してしまったようだ。

フェイスはエンジェルの元を訪ねる。第15話「ことの結果」で、エンジェルの説得の言葉が心に残っていたのだ。

結果的に、それはエンジェルを誘惑して、バフィーを混乱させる作戦の一部だったのかもしれないが、この時点では、まだ少し迷いがあったようにも感じられる。偶然にもその現場を見たバフィーは、エンジェルとフェイスが浮気していると勘違いしてしまう。

そのままのエンジェルでは利用できないと思った市長は、エンジェルの魂を再び奪う計画をたてる。

ザンダーが情報屋ウィリーから、悪魔のいるモーテルの住所を聞き出すが、セリフの中だけで、実際のウィリーは今回登場しない。

バフィーはその場所に向かうと、悪魔の死体があった。フェイスは何も知らないふりをしている。

一方、市長は闇の魔術師を呼び出し、魂を奪う呪文をかけさせようとしている。

フェイスは再び、エンジェルの元を訪れ、同情で気を引いたところで罠にかけて魂を奪う呪文をかける。

それによってエンジェルは、アンジェラスに戻ってしまう。フェイスはアンジェラスと交渉し、バフィーに仕返しをする計画を立て、フェイスとアンジェラスは、バフィーを罠にかけて監禁する。

しかし、それ自体がバフィーとエンジェルの芝居であり、フェイスから市長の企みを聞き出すことが目的だったのだ。

魂を奪う呪文をかけた魔術師は、実はジャイルズに、奥さんを紹介してもらった借りがあり、市長に呼び出される前から計画されていたことだった。

バフィーは、情報を得られた一方で、再びエンジェルが悪に戻ってしまう危険性やフェイスの秘めていた怒りを改めて知ったことで、複雑な心境になるのだった……。

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