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アクターズプッシュ!エリーザ・ドゥシュク

アクターズプッシュ! エリーザ・ドゥシュク

基本情報

気になる俳優を紹介し、今後の映画の楽しみ方に一味加えてもらおうという趣旨から誕生した企画アクターズプッシュ!

第6回目はエリーザ・ドゥシュクを紹介

基本情報は1980年12月30日アメリカのマサチューセッツ生まれ。10歳のときにスカウトされてレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ主演映画『ボーイズ・ライフ』やアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『トゥルー・ライズ』などで子役として出演、ドラマシリーズ『バフィー 〜恋する十字架〜』のシーズン3から登場したフェイス役がブレイクしたことで『チアーズ!』『ニュー・ガイ』などティーン向け映画にも出演する様になる。

『バフィー 〜恋する十字架〜』以降、『トゥルー・コーリング』や「ドールハウス』といった主演ドラマが決定すが、どちらも打切りとなってしまう。独立系映画やゲーム、アニメの声優をしながら女優業を継続していた。

久しぶりにレギュラーキャラクターとして出演予定であった『BULL / ブル 法廷を操る男』ではセクハラ被害にあってしまい、拒否したことでシーズン2から外されたことを告発。

2018年には、元プロテニス選手のピーター・パランジアンと結婚した。

子役時代にいきなり大物俳優と共演するが、その後失速

10歳のときにスカウトされ、子役としてキャリアをスタートしたエリーザ・ドゥシュク。1992年のジュリエット・ルイス主演映画『恋に焦がれて』で映画デビューを果たし、翌年には『ボイーズ・ライフ』で名優ロバート・デ・ニーロや当時はまだ子役であったレオナルド・ディカプリオと共演、更にその翌年には『トゥルーライズ』でアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役として出演した。1996年のハル・ベリー主演映画『レース・ザ・サン』以降はしばらく伸び悩むことになる。

2000年に出演したキルスティン・ダンスト主演映画『チアーズ!』では、メインキャラクターを演じて話題となり、再び映画での仕事が増えていった。

2017年に行われた「New Hampshire Youth Summit on Opioid Awareness」にて、14歳の頃に初めてマリファナを使用しており、薬物とアルコール中毒の9年間があったことを告白したエリーザ。大物俳優と共演のプレッシャーや圧力、ブランク時期、ドラマの打切りなど彼女のメンタル的に辛い時期があったのかもしれない。

『バフィー 〜恋する十字架〜』フェイス役でブレイク

人気のテレビドラマ『バフィー 〜恋する十字架〜』にシーズン3から参加。エリーザが演じたのは、バフィーと同じヴァンパイア・スレイヤーであるフェイスという役で後に悪の道に堕ちてしまい、シーズン3以降は行方不明扱いのキャラクターとされていたが、エリーザの演じたフェイスが好評だったため、後に何度かゲストキャラクターとして再登場を果たすこととなった。

スピンオフ『エンジェル』では、正義の道に戻りたいという気持ちと悪の誘惑との間で葛藤するダークヒロイン的存在として、フェイスは再び注目を集め、『バフィー 〜恋する十字架〜』の最終シーズンでは最終決戦の助っ人として再び準レギュラーキャラクターとして戻ることとなった。

『バフィー 〜恋する十字架〜』終了後もスピンオフ『エンジェル』のレギュラーキャラクターへの移行やフェイスを主人公としたスピンオフ『フェイス』も企画されていたが、その時期に出演オファーがあったドラマ『トゥルー・コーリング』に出演するため断ることになった。

ドラマが立て続けに打切りに…

ドラマシリーズ『トゥルー・コーリング』にバフィーのスピンオフドラマを蹴って出演したにも関わらず、低視聴率のため打切りとなる。シーズン2の数話は製作されていて、製作サイドはシーズン2以降も製作する予定だったこともあり、最終回は最も最終回らしくないエピソードとなっており、いくつもの謎を残したまま終了してしまう。

番組のファンからは再開を望む声も多く、ビデオ映画や映画版として続編が製作される企画などもあったが、結局のところ実現しなかった。

実はこの時期に映画やドラマのオファーがあったが、打切りになるとを知らされていなかったため、スケジュールを入れることができなかったのだ。

その後、独立系作品やゲームの声優などで繋いでいたが、2009年に『バフィー 〜恋する十字架〜』『エンジェル』のクリエイターで映画では『アベンジャーズ』を監督したジョス・ウェドンが製作したドラマシリーズ『ドールハウス』の主演に抜擢される。

しかし、この作品も不運なことにシーズン2の途中で打ち切りになってしまっている。ジョス・ウェドンの作品は、巧妙に作り込まれているため、オタク的要素も多く、SFファンやカルトファンには支持されているが、一般向けにはあまり受け入れられない作品も多く、低視聴率が続くこともあり、製作者の意図とは反して放送局の判断によって、終了してしまうことが多かったのだ。

看板シリーズになるはずだったドラマが2つも途中打ち切りという重荷を背負ってしまったエリーザ、 その後もアニメの声優やビデオ映画で繋いでいくことになってしまった。

ドラマ3度目の悲劇!『BULL / ブル 法廷を操る男』

2017年に『BULL / ブル 法廷を操る男』のシーズン1の後半から登場し、シーズン2からはレギャラーに加わる新キャラクターとして出演したが、主演であるマイケル・ウェザリーのセクハラが問題となり、それを拒否したことでシーズン2から降ろされたことを告発した。

彼女は映画『トゥルーライズ』でも12歳のときにスタントコーディネーターからセクハラを受けていたことを告白していて、ハリウッドやテレビ業界のセクハラ問題には敏感でもあったのだ。

結果的にエリーザは勝訴し、約10億円の賠償金を手にすることとなったが、同時に彼女のレギュラードラマがまたダメになってしまったのだ。ドラマ自体は2019年現在、シーズン4が放送中ではあるが、このドラマに彼女が戻ってくることはないだろう。

しかし、彼女のとった行動は、同じような被害に苦しむ女性や女優にとって、大きな影響を与えたことは間違いなく、ハリウッドやテレビ業界の腐敗を正す行いともなったであろう。

そんな勇気ある女性であり、素晴らしい女優であるエリーザ・ドゥシュクが活躍できる作品に早く出会ってほしい。

世間的に注目というより個人的に注目の俳優の魅力を紹介する”アクターズプッシュ!”第6回目は今度こそカーシー・クレモンズを予定!!

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