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THE映画紹介『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』70年代のポップさとファッションが今まで以上にカラフルに彩っている

THE映画紹介『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』70年代のポップさとファッションが今まで以上にカラフルに彩っている

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』

作品情報

舞台は2002年。スーパースパイである父がイーブルの差し金によって誘拐されてしまう。愛する父を救うべく75年へタイムスリップしたオースティンは、当時の公私に渡るパートナー、フォクシー・クレオパトラと共にイーブルの協力者、ゴールドメンバーに立ち向かう。ヒロイン役に『ドリームガールズ』『ライオン・キング』のビヨンセ・ノウルズ。トム・クルーズ、グウィネス・パルトロウ、スティーブン・スピルバーグをはじめ、超豪華なカメオ出演陣にも注目。

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』基本情報

2002年製作/109分/アメリカ
原題:Austin Powers in Goldmember

監督: ジェイ・ローチ

出演 : マイク・マイヤーズ、ビヨンセ・ノウルズ、セス・グリーン、マイケル・ケインほか

短評

近年では『スキャンダル』や『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』など社会派な作品も手掛けるジェイ・ローチがコメディ映画に毒されていた90年代から2000年代に製作したコメディ映画シリーズ

個人的には綾小路きみまろにしか見えないマイク・マイヤーズにとっては、代表的な作品となった。「オースティン・パワーズ」シリーズの第3弾。

実は、この後に4作目とスピンオフも企画されていたが、結局のところ製作はされなかった。今も4作目の企画は一応、生きてはいるが、タイミング的に難しいのではないだろうか。

「オースティン・パワーズ」シリーズというのは、もともと007のパロディがベースとなっていて、今回もゴールドフィンガーがベースとんっているのだが、オースティン・パワーズのキャラクター像は、1965年の映画『国際諜報員』でマイケル・ケインが演じていたハリー・パーマーとされている。

今作ではオースティンの父親役としてパロディ元であるマイケル・ケインが登場するという一周回ったネタをぶち込んできている。

渋い英国紳士の役がよく似合う、マイケル・ケインのおバカな演技も必見であるが、よくよく考えてみると、2001年のサンドラ・ブロック主演映画『デンジャラス・ビューティー』におけるゲイのスタイリストでイメージをぶち壊して、今作ではじけ切ったというべきだろうか。

また今回は、今までになかった、タイムスリップ要素を取り入れるこれたことで70年代独特のスタイリッシュかつ、ポップなテイストをコミカルでありながら、ファッショナブルという見事なバランスで描き出している。

更にビヨンセが演じるフォクシー・クレオパトラが唄うディスコナンバーが作品にテンポを加えることで、音楽性も高い作品に仕上がっていて、前2作のだらだらしたテンポが嫌いだったと言う人には、観やすく改善されている。

ちなみにフォクシーの元ネタは70年代の黒人向け娯楽映画『フォクシー・ブラウン』と『ダイナマイト諜報機関/クレオパトラ危機突破』のヒロインを合体させたもので、独特のファッションセンスも必見。

今まで同様に下品なネタも大量にあるため、人によっては不快に感じる作品ではあるが、トム・クルーズやブリトニー・スピアーズ、ジョン・トラボルタ、スティーヴン・スピルバーグといったスター達が総登場する豪華すぎるオープニングを観るだけでも価値のある作品だと言っていいだろう。

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