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『バフィー 〜恋する十字架〜』『吸血キラー/聖少女バフィー』徹底解説:S3-20「プロムパーティー」

バフィー恋する十字架とは?

今となっては『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』などといったメジャー大作の監督というイメージが強いジョス・ウェドンの出世作であり、その後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けた伝説的海外ドラマ『 バフィー~恋する十字架~ 』

VHSでは『ナイトフォール』として全3巻の編集版がリリースされ、金曜ロードショーで地上波放送された後、続編のリリースはされずCSのFOXチャンネルで放送されていた。

FOXがDVDをリリースする際に付けられたタイトルは『吸血キラー/聖少女バフィー』であったが、特に人気を博したシーズン3以降は日本ではリリースされなかった。

商品化やゲーム化もされており、日本でもXboxのソフトが英語版のままという異例のスタイルで発売されるなど、多くのファンを抱えていた。

シーズン7とスピンオフの『エンジェル』が制作され、最終回後アニメシリーズして存続するはずだったが、直前でキャンセルとなる。シーズン3から登場する新キャラクターのフェイスを主人公としてドラマ『フェイス』の企画もあったが、エリーザ・ドゥシュクが『トゥルー・コーリング』への出演を選択したことで、企画はボツになった。

その後も映画化企画や黒人女性を主人公としてリブートする企画なども浮上するものの、映像化は実現に至っていなかったが、コミックシリーズとしても現在も続いている。そんな『バフィー~恋する十字架~』がDisney+にSTARが融合したタイミングで配信開始!!

さすがオタククリエイターのジョス・ウェドンということもあって、かなりの量の小ネタが満載だったり、この頃は無名だったのに、今では映画スターになった俳優たちなどを紹介しながら、作品自体、エピソード自体の魅力も伝えていこう!という企画からスタートした新コーナー!

またネタを拾うために、ストーリーに沿った解説はしているが、観なくても済むようには書いていないため、細かい展開を省いている場合もあるのでご了承を!

1日1話ごと、17時に更新!!

シーズン3のメインキャスト

バフィー・アン・サマーズ役:サラ・ミシェル・ゲラー『スクリーム2』『スクービー・ドゥー

ウィロー・ローゼンバーグ役:アリソン・ハニガン『花嫁はエイリアン』『アメリカン・パイ』

ルパート・ジャイルズ役:アンソニー・スチュワート・ヘッド『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ゴーストライダー2』

ザンダー・ハリス役:ニコラス・ブレンドン 『サイコ・ビーチ・パーティ』『ニューヨーカーに変身する方法』

コーディリア・チェイス役:カリスマ・カーペンター『エクスペンダブルズ』『ホーンテッド・スクール』

ダニエル・オズボーン(オズ)役:セス・グリーンプッシーキャッツ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

フェイス役:エリーザ・ドゥシュククライモリ』『チアーズ!

ウェスリー・ウィンダム・プライス役: アレクシス・デニソフ『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

ウェルキンス市長:ハリー・グローナー『アバウト・シュミット』『ダンス・ウィズ・ミー』

エンジェル役:デヴィッド・ボレナーズ『SEAL Team/シール・チーム』『バレンタイン』

スパイク役:ジェームズ・マースターズ『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』『DRAGONBALL EVOLUTION』

ジョイス・サマーズ(バフィーの母):クリスティン・サザーランド『ミクロキッズ』

S3-20『プロムパーティー』

シーズン3第20話「プロムパーティー」は、バフィーとエンジェルの関係が変化が描かれている一方で、今までの苦労が少し報われることから、感動するエピソードのひとつだ。

バフィーはエンジェルをプロムに誘うが、あまり乗り気ではない。

エンジェルの住み家にジョイスが現れ、バフィーの将来を考えてほしいと忠告する。前話の市長の言葉もあって、市長との戦いが終わった後に、サニーデールを離れることを決心する。

別れを拒むバフィーだったが、エンジェルの決意が本気であることを知り、受け入れはじめるが、辛くてたまらない日々を過ごしていた。

一方、アンヤは普通の高校生活をおくる中で、普通の生活をしたくなってしまい、ザンダーをプロムに誘う。

コーディリアは「エイプリルフール」という店でバイトしていた。数話前からコーディリアがアルバイトのようなことをしていたシーンがあったが、このエピソードで、父親が脱税で、家財を差し押さえされてしまったことがわかる。

そして合格していた大学にも行けなくなり、とりあえずプロム用のドレスを買うためにバイトしていた。それを偶然知ってしまったザンダーだったが、店に突然モンスターが現れ、タキシードを着た男性を襲う。

そのモンスターは「地獄の番犬」と呼ばれているものであり、悪魔との戦争時に歩兵として生み出され、脳みそを食べる。同じサニーデール高校の生徒タッカー・ウェルズが操っていたのだ。

ちなみにタッカーを演じていてるブラッド・ケインは、ディズニーのアニメ映画『アラジン』のアラジンの歌パートを吹替えしていた人物だ。

ウィローはタッカーのEメールをハッキングし、プロムや学校を憎んでいそうなことを知る。脳みそを食べるという習性から、食肉処理場で脳みそを購入した男の住所を聞き出すバフィー。

タッカーの住所を突き止めたバフィーは、戦おうとしていたウィローたちをプロムに行かせる。

バフィーはタッカーの家で地獄の番犬とタッカーを見つけて、動機を聞き出す。動機は、プロムに誘った女性に断られただけだった。

ちなみにタッカーの家に置いてあったビデオは『キャリー』『プロムナイト』『プロムナイト4』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』『今夜はトーク・ハード』『The Club』(これが何か不明)、あと裏になっている2本。

プロムだけではなく、高校生活に対する劣等感も強かったようだ。たまたま観たかっただけかもしれないが……ビデオを見せて、タキシードを着た人間とミラーボールに襲いかかるように調教していたのだ。

タッカーは捕まえたが、地獄の番犬は一匹だけではなく、すでに3匹が高校に向かっていた。バフィーは先回りして、1匹ずつ倒していく。

プロムでは、ウィローとオズ、ザンダーとアンヤ、コーディリアとウェスリーはペアになる。ザンダーはこっそりドレスの代金を支払い、そのことは誰にも言わないことにした。

プロム恒例の〇〇部門の受賞式で、お笑い部門を期待していたザンダーだったが、ジャック・メイヒューが選ばれる。

バフィーはドレスに着替え、プロムに遅れて参加する。相手がいない疎外感を感じていたが、ジョナサンがバフィーを名指し、新しい部門ができたと言い、過去で一番死亡率が低かったのは、バフィーがみんなを守ってくれていたのだと確信し、「同窓生の守護神」として、全員のメッセージ入りの傘が渡される。

そこにエンジェルも現れ、ダンスをして「これが最後だ」と告げる。しばらく余韻に浸るふたりだった……

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