作品情報
パイプに手さえ触れれば、大成功を収める盗油業界最高の穿孔技術者“ピンドリ”は、数千億ウォンの石油を盗むために大計画をぶち上げた大企業の後継者ゴヌの提案を拒めず、危険極まりない作戦に合流する。プロ溶接工の“チョプセ”から、地中を透視できるかのように把握している“ナ課長”、怪力の人間掘削機“ビッグショベル”、彼らを監視する“カウンター”まで!しかし、異なる目的を持つ者たちが騙し騙されながら、計画は予想外の方向にこじれ始める…。
『パイプライン』レビュー
ワケありなキャラクターたちで構成された凸凹チームが、石油を盗むクライム・コメディ。
やっていることや、プロット自体は『オーシャンズ11』や『グランド・イリュージョン』のようでもあるし、警察と依頼主との三つ巴という点でも、多少は名作クライム映画を意識しているのだろうが、盗油という地味な題材をどうエンターテイメントに描くことができるかと不安もあった。
案の定というべきか、全体的な画が地味過ぎる。
韓国映画としては、初めて「盗油」をメイン題材として扱った作品ではあるが、今まで扱われてこなかった理由も、反面教師として、何となく理解することができる。 つまり地味すぎて映画に向いてないのだ。
さらに警察がポンコツの設定であるため、緊張感もあまり感じられず、子供の喧嘩を観ているようで辛い。
追い打ちをかけるように、全体的にコメディのノリということもあって、韓国独特の全く笑えないギャグシーンがてんこ盛り状態で、目を背けたくなるほど、全体的に大変散らばっている。
点数 55
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