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この映画語らせて!ズバッと評論!!(先取り版)『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』王道展開ながらニューヨークというロケーションがアドベンチャー映画の質を向上させた!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!(先取り版)『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』王道展開ながらニューヨークというロケーションがアドベンチャー映画の質を向上させた!!

作品情報

僕の名前は、クリフォード。実は、大きな問題を抱えてまして…。僕まだ正直右も左もわからない子犬なんですけど、朝起きたら、でっかくなっちゃってたんです!どうやら僕をニューヨーク・マンハッタンの公園で拾ってくれた寂しがり屋のシティガール・エミリーの愛情の分だけでっかくなっちゃったらしいのです。それだけでも僕の人生、大問題なんですが、さらになぜか大企業の社長さんが僕のことをさらおうとするんです…。しかもかなり手荒く。でも、エミリーも、友達のオーウェンも、そしてエミリーのおじさんケイシーも、さらに変わりものの近所の人たちも僕を守るのに大奔走してくれて。果たして、これからどうなっちゃうんでしょうか、僕…。

先取り版とは?

私、映画評論家バフィーがマスコミ試写で、いち早く観て評論する先取り版です。通常回では、公開日もしくは前後に更新していますが、毎週10本以上の新作を観ていて、量が多く大渋滞状態ということもあって、先取りもしていきます。

ダメな作品はダメと言いますが、基本的にネタバレを垂れ流して、映画自体を観なくてもいいような評論はしません。

『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』レビュー

海外ではアニメや絵本で人気だけど、日本では絶望的な知名度のクリフォードが日本の劇場で公開されることをまず祝いたい。

子ども向けというのは大前提として、吹替え版の上映の方が圧倒的に多いのは仕方ないし、その通り子ども向けの王道ストーリー。というかターゲット層的に王道でなければならない。

自分に自信がなく、周りに溶け込めないエイミー。他の子と違うことは個性である……。何百回、何千会、何万回と、使い倒されてきている「個性」に対する提議。

真っ赤で大きな個性的すぎるクリフォードに対しては、そんな問題は小さすぎる問題。そんなエイミーとクリフォードが出会うことで、周りを巻き込んでいくコミカル・アドベンチャー。

ペットを飼った人や、子どもがいる人は、それなりの感動シーンもあったりするが、それも王道的。

今作が一番良かった点は舞台をニューヨークにしたことだ。

ニューヨークというロケーションがスパイスとして、大きな役割を果たしていて、エイミーがクリフォードに跨って、ブルックリンブリッジを駆け抜けるシーンは、画的なインパクトがある。

子ども向けでニューヨークで異質な存在が駆け回る映画の中では、最近なら『トムとジェリー』なんかと比べれば一番楽しいシーンが盛りだくさんな作品だ。

悪役はいることにはいるが、基本的にニューヨークの街の人たちがみんな優しくて、クリフォードを捕まえた者に報奨金を出したというのに、誰もつかまえようとしない。バウンティーハンターが狙ってくるような展開もない。

王道と優しさに包まれた作品で、子どもと一緒に観る映画としては合格点な映画なのは間違いない!

続編の製作が決定しているらしいが…..これで上手くまとまっているだけに、シリーズ化しない方がいいとは思う。

点数 77

2022年1月21日(金)公開!!

■キャスト:ダービー・キャンプジャック・ホワイトホールアイザック・ワントニー・ヘイルシエナ・ギロリージョン・クリーズ
■吹替キャスト:花澤香菜(エミリー)、三森すずこ(オーウェン)、金丸淳一(ケイシ-)、諏訪部順一(ティエラン)
■監督:ウォルト・ベッカー『アルビン4 それゆけ!シマリス大作戦』
■原作:ノーマン・ブリッドウェル「クリフォード おおきなおおきなあかいいぬ」
■製作:ジョーダン・カーナーイオル・ルッケーゼ
■音楽:ジョン・デブニー『グレイテスト・ショーマン』

◆邦題:『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』
◆原題:『Clifford the Big Red Dog』   
◆北米公開:2021年11月10日
© 2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

公式サイト:Deka-Koinu.jp #でか子犬
公式twitter:https://twitter.com/ParamountFamJP ■公式Instagram:https://www.instagram.com/ParamountFamJP/

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