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この映画語らせて!ズバッと評論!!『トムとジェリー』3度目の正直!ワーナーは今後このテイストで勝負をかける!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『トムとジェリー』3度目の正直!ワーナーは今後このテイストで勝負をかける!!

作品情報

多才だがお調子者でドジなネコのトムと、見た目はかわいらしいがずる賢く容赦ないネズミのジェリーが繰り広げるドタバタを描き、1940年の誕生から80周年を迎えた「トムとジェリー」を実写映画化。アニメーションで描かれるトムとジェリーが実写映像に融合し、クロエ・グレース・モレッツをはじめとした俳優陣と共演する。ニューヨークの高級ホテルに引っ越してきたジェリーと、そんなジェリーを相変わらず追いかけるトム。新人ホテルスタッフのケイラが働くそのホテルでは、世界が注目するセレブカップルのウェディングパーティが行われようとしていたが、トムとジェリーのせいで台無しになってしまう。汚名返上のためタッグを組むことになったトムとジェリーが、世界一素敵なウェディングパーティを開こうと奮闘する。ケイラ役に『モールス』『アダムス・ファミリー』のクロエ・グレース・モレッツほか、『アントマン』『ファンタジー・アイランド』マイケル・ペーニャ、『デッドプール2』『スキャンダル』のロブ・ディレイニー、『クレイジー・リッチ!』『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』のケン・チョンらが共演。『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』『魔法の恋愛書』のティム・ストーリーがメガホンをとった。

『トムとジェリー』レビュー

レゴの映画化権利をユニバーサルに持っていかれてしまったワーナー・アニメーション・グループ。レゴに頼っていたこともあって、その基盤を失ってしまったワーナー。しかもアニメ業界は、ディズニーやピクサーは勿論、ドリームワークス、イルミネーションなどなど…正に戦国時代。

ひと昔前みたいに、CGであれば物珍しくて人が集まるような時代はとっくに過ぎてしまい、他社とどう差別化していくかという壁も立ちふさがる中で、ワーナーの出した答えは、自社のアニメの映画化企画である。

2000年代には実写化もされたスクービー・ドゥーの新作映画『弱虫スクービーの冒険』はザック・エフロンやアマンダ・セイフライドなどの豪華俳優をキャスティングしたにも関わらず新型コロナウイルスの影響で映画館が閉館になるという不幸も重なり、思ったほどの成績を獲ることはできなかったかもしれないが、レゴが無くなった穴を埋めようと必死なのが伝わってくる。

ビジネス的には、痛手かもしれないが、この流れは独自の路線を改めて考え直す機会と考えているのかもしれない。

今までにも『スペース・ジャム』や『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』のように何度か試みてみたものの、あまり定着しないというか、シリーズ化を企画していながらも1作で止まってしまうという状態だったもの。特に『スペース・ジャム』に関しては20年以上前から企画されていたものだったのを、今でこそ再始動させて『スペース・ジャム ア・ニュー・レガシー』が2021年に公開される予定となっている。

『スペース・ジャム』といえば、実写とアニメの融合作品。どうしても『ロジャー・ラビット』や『メリー・ポピンズ』なんかと比べられてしまうかもしれないが、どうやらワーナーはこの路線をしばらくは貫いていきたいようだ。

コヨーテVSアクメ』からスタートする予定のルーニー・トゥーンズのユニバース化計画や、ハンナ・バーベラの作品を多数映画化するにあたって、『名探偵ピカチュウ』や『ソニック ザ・ムービー』のようなリアル路線ではなく、あくまでアニメキャラクターは、アニメで表現したいという拘りは、現代社会において好き嫌いがかなり別れるかもしれないが、自社の色として確立しようとしているアーティスト的な見方をすれば、貫いてほしいものだ。

今作を観るまでは、現代にそんなテイストはミスマッチではないだろうかと思っていた。実際問題、ミスマッチではあるものの、何故だか違和感がない。『スペース・ジャム』で感じたアニメ部分の超分離感がなく、感じたことのないような違和感の中にある絶妙なバランスを確立しているのだ。

トムとジェリーだけではなく、今作の世界の中に登場する動物は全てアニメーションで表現されていて「そういうものだと」納得できてしまっている自分がいたのだ。

ただ世界観的によく分からない部分が、トムとジェリーは喋らないという点だ。動物は喋らない設定ではなく、トムとジェリーだけが喋れないのである。意志疎通はできているものの、他のキャラクターが会話しようとしても答えようとしないのだ。シリーズによって違いはあるかもしれないが、トムとジェリーは必要最低限は喋っていたように思える。

トムとジェリーと三つ巴の相手であるブルドックのスパイクも今回は登場しているが、トムとジェリーとは初対面のように描かれている。アニメシリーズとは別ユニバースであり、都会の動物は英語が喋れるが、田舎育ちは英語が喋れないということなのだろうか…とにかく設定が謎だ。

トムとジェリーのオーソドックスな追いかけっこシーンを楽しむ一方で、クレエ・グレース・モレッツ演じるケイラの成長物語ともなっていて、クロエのこんな直球でガーリーテイスト強めの作品も珍しいかもしれない。

アニメパートも実写パートも、どちらもベタな展開ではあるのだが、今作は王道を楽しむものだろう。

ちなみに「トムとジェリー」の長編シリーズには度々登場するサプライズ・キャラクターでハンナ・バーベラのクラシック作品の主人公ドルーピーは今回もチラリと登場している

点数 79

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