THE映画紹介とは?
THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。
アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!
今回紹介するのは『アメイジング・スパイダーマン』
作品情報
ピーター・パーカーは、ちょっとサエナい高校生。正義感は強いが、女子にはモテない。両親は彼が幼いときに謎の失踪をとげ、以来ベンとメイの伯父夫婦に育てられてきた。ある日ピーターは父の消息を探るため、オズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ね、実験中の蜘蛛にかまれてしまう。翌日、ピーターの人生は激変する。蜘蛛のように自由自在に動き回れるパワーとスピード、超感覚で危険を感知する “スパイダーセンス”を身につけたのだ。ピーターはその能力で悪と闘い、”スパイダーマン”と呼ばれるスーパーヒーローとなる。
『アメイジング・スパイダーマン』基本情報

2012年製作/136分/G/アメリカ
原題:The Amazing Spider-Man
監督 : 『(500)日のサマー』マーク・ウェブ
脚本: 『レディ・オア・ノット』『ニュースの真相』 ジェームズ・ヴァンダービルトなど
出演 :
『メインストリーム』『アンダー・ザ・シルバーレイク』アンドリュー・ガーフィールド
『クルエラ』『女王陛下のお気に入り』エマ・ストーン
『ヒューマンネイチュア』『スノーデン』リス・エヴァンス
『スポーン』『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』マーティン・シーン
『ヒンディー・ミディアム』『めぐり逢わせのお弁当』イルファン・カーン
短評

サム・ライミ版「スパイダーマン」シリーズは4作目以降の企画があり、実際にアン・ハサウェイなどもキャスティングされていたものの、内容の方向性などもあり白紙になった。
その代わりにリブート作品として登場したのが『アメイジング・スパイダーマン』である。ライミ版の1作目で誕生の経緯は丁寧に描いていたことで世界的に、だいたいのスパイダーマン誕生経緯が知られていることもあって、スパイダーマンになる過程は急ぎ足で描かれる。
ここは『インクレディブル・ハルク』でもハルクの誕生まで遡って描かなかったのと同じで、ヒーロー映画の場合、誕生シーンにかなりの時間が割かれてしまい、結果的にそれがバランスを崩してしまった作品も多いことから、そこがざっくりで良いというのは、映画的にはやりやすかっただろう。
ところが、スパイダーマンが自分の運命と使命に目覚める、ベンおじさんの死までざっくりと描かれてしまっているのは残念だった。
スパイダーマンの糸の仕組みも原作に近いウェブシューターから発射される設定に戻された。スパイダーマンのスーツも現実的に作れる素材から作ったりと、ライミ版では、「高校生がそんなもの作れるはずがない」とツッコミが入っていた部分をメタ的な視点を取り入れることで、軽減したのだ。
ヒロインも原作ではメリー・ジェーンより先にピーターの彼女として登場したグウェン・ステイシーが登場。近年はスパイダーグウェンが誕生するなど、独自の展開をみせているグウェン。
しかし、原作の「アメイジング・スパイダーマン」通りで行くと、悲惨な目にあってしまうことがわかっていただけに、コミックファンは、グウェンの身が心配でならなかったし、そんなファンの心配を逆手にとるかのように、グウェンがよくピンチになる「S」的な映画であった。
ヴィランに選ばれたリザードに変身してしまうコナーズ博士は、ライミ版にもピーターの通う大学の教授として登場していたこともあって、何度もヴィラン候補に挙がっていたことは有名な話。
今回やっとヴィランとしての地位を確立したわけだが、ライミ版のラストがスパイダーマン、サンドマン、ヴェノム、ニューゴブリンの大バトルの記憶があっただけに、画的な部分で観てしまうと、コナーズを演じていたのがリス・エヴァンスというキャスティングも重なって、非常に地味なものとなってしまったのは難点である。
シリーズ開始から3部作とヴィランが主人公の「シニスター・シックス」に加えて「ヴェノム」のスピンオフ企画もあったことから、ソニー側のユニバース化を視野に入れた作品であると同時に、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への参加も考えられていおり、今作においてもニューヨークのシーンにアベンジャーズタワーを登場させる案もあったとか。
ピーターの父であるリチャード・パーカーの件が映画作品の中では初めて触れられていた。ピーターの両親はシリーズによっては「S.H.I.E.L.D.のメンバー」であり、その中でレッドスカルに殺されたエピソードもあったことで、 ここがMCUと繋がるのではないかとも期待されていたのだ。
そのため『アベンジャーズ』の1作目でアンドリュー版スパイダーマンがサプライズ登場するのではないかと噂されており、スパイダーマンは登場しなかったものの、『アベンジャーズ』の中にデイリービューグルの新聞が登場した。みし権利上の関係で、早々に上手くいっていれば、アンドリューは登場したかもしれないが、トム・ホランドのMCU版スパイダーマンは存在していなかったことを考えると、複雑な立ち位置の作品だといえるだろう。

- 新作映画短評:『ロストランズ 闇を狩る者』(1月1日公開)
- 新作映画短評:『ヴィレッジ 声帯切村』(1月2日公開)
- メディア寄稿:ニュースコラム12月22~26日『スーパーガール』『嵐が丘』『ポンヌフの恋人』など(NiEW)
- メディア寄稿:『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』評(エンタメネクスト)
- 衝撃のインド・バイオレンス・アクション『ANIMAL』が日本上陸! ポスタービジュアル&場面写真が解禁!



コメントを書く