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THE映画紹介『ストリートファイター』ゲームの実写映画の中では実は良くできている

THE映画紹介『ストリートファイター』ゲームの実写映画の中では実は良くできている

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ストリートファイター』

作品情報

ゲームソフトの世界的なベストセラー、『ストリートファイターII』をハリウッドで実写映画化したSFアクション。監督・脚本は『ダイ・ハード』『フリント・ストーン モダン石器時代』などの脚本を手掛け、本作が初監督となるスティーヴン・E・デ・スーザ。製作は『運命の逆転』『クロウ 飛翔伝説』のエドワード・R・プレスマンと、『ストリートファイター』シリーズのゲームメーカー、カプコン社長の辻本憲三。撮影は「ローズマリーの赤ちゃん」「透明人間(1992)」の名手ウィリアム・A・フレイカー。音楽は「クロウ 飛翔伝説」「ハード・ターゲット」のグレアム・レヴェルがスコアを書き、ハマー、アイス・キューブ、パブリック・エネミーら豪華アーティストが楽曲を提供。美術は『タワーリング・インフェルノ』『ポセイドン・アドベンチャー』のウィリアム・J・クレバー、アクション場面の擬斗は『ダイ・ハード』のチャーリー・ピサーニがそれぞれ担当。出演は『ハード・ターゲット』『タイムコップ』の活劇スター、ジャン・クロード・ヴァン・ダム。本作が遺作となった『蜘蛛女のキス』『プレイグ』ラウル・ジュリアを始め、『ジョイ・ラック・クラブ』『エージェント・オブ・シールド』のミンナ・ウェン、『ジェロニモ(1994)』のウェス・ステューディ、オーストラリア出身のポップシンガーのカイリー・ミノーグ、『モーリス』『フォー・ウェディング』のイギリスの名優サイモン・カラウ、沢田謙也ら、国際色豊かな顔触れが脇を固める。日本公開ではオープニング・フィルムとしてCHAGE&ASKAが歌う挿入歌『Something There』(ランディ・セント・ニコラス演出)のプロモーション・フィルムが上映された。

『ストリートファイター』基本情報

1994年製作/103分/アメリカ
原題:Street Fighter

監督: スティーブン・E・デ・スーザ

出演: ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ミンナ・ウォン、カイリー・ミノーグ、ラウル・ジュニアほか

キャラクター名が一部違う理由

映画を観ていて、疑問に思うことは、ゲームとキャラクター名が異なっていることだ。これはゲーム版でも同じくキャラクター名は日本と異なる場合がある。

例えば今作の最大の敵ベガは映画では「バイソン」とされている。そしてバルログが「ベガ」、バイソンが「バルログ」とされている。

これは何故かというと…ベガという名前は女性名であることが多いということから、バイソンに変更され、中性的なキャラクターであったバルログが「ベガ」とされたことが原因である。

ちなみに豪鬼は「アクマ」と呼ばれている。

設定を受け継いだアニメシリーズ

2015年から放送スタートした『ストリートファイターUSA』は、コスチュームはゲームと同じものに変更されているが、キャラクター同士の関係性や時系列として映画版と繋がりをみせている。

アニメ版では、さくらや豪鬼などのキャラクターも登場するほか、姉妹ゲームとして知られる「ファイナル・ファイト」のキャラクターや世界観を扱うエピソードがあるなど、ゲームファンをうならせる要素が入っている。

長い間、日本で観ることはできなかったが、現在はAmazonプライムで配信されている。

短評

映画館で観た記憶があるが、当時は小学生だったため、ざっくりとしたことしか覚えていなかったため、再鑑賞。テレビ放送もしていたはずだから、たぶん今回が3回目だろう。

同じ時期ぐらいに公開された『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』『モータル・コンバット』なども公開されて、ゲームの映画化がトレンドになりかけていた。

細かい設定は変えられているがゲーム版自体も時代に合わせて、修正や追加設定があったりしていて、別に原作と違うことは普通にあるため、違和感はそれほどない。

ゲームの場合は豪鬼との関係性があったりして、リュウが主人公と思っている人が多いが、実は「ストリートファイター」という世界観の中心となっているのは、ガイルやチュンリーによるシャドルーと闘いなのである。チュンリーがバイソンを憎んでいるという関係性も受け継がれているし、ガイルの親友ナッシュの境遇は、ブランカこの映画版は、それに沿った内容となっているため、大きな脱線はしていないのだ。

今作の素晴らしい点は、ファンタジーではありながら、ガイルを主人公にしていることで、あくまでコンバット・アクションのテイストを保っている点だ。

つまり、バトルシーンでは、サマーソルトキックや昇龍拳などエフェクトが出ない物理的な攻撃で応戦しているのである。

リュウが一瞬、波動拳を出しかけて冷や冷やさせられるが、少し光るだけで留めている。

最終的にバイソンが超電導電磁波で稲妻みたいなものを作って攻撃してくるが、ゲームのサイコパワーと違って、科学的に作られた力であるため映画内での秩序を守っているのである。何だか劇中のセリフでは「この力でリニアが東京~大阪間をつないでいる」らしい。

その後に、製作されたチュンリーを主人公とした2009年の『ストリーファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』や2014年の『ストリートファイター 暗殺拳』は、単独キャラクター映画として製作されてしまっているが、今の時代に今作のテイストで格段に増えたゲームのキャラクターが大勢登場するオールスター映画を製作したら面白いと思うのだが…

また劇中では、名前が呼ばれないけど、実は登場しているゲームのキャラクターを探す楽しみもある。

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