THE映画紹介『殺人ブルドーザー』コミック化もされたカルトなゆるゆるテレビ映画

THE映画紹介『殺人ブルドーザー』コミック化もされたカルトなゆるゆるテレビ映画

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『殺人ブルドーザー』

作品情報

6人の作業員たちが整地作業に勤しんでいた大西洋に浮かぶ孤島に、宇宙から飛来した隕石が落下。隕石に宿る未知の生命体は接触したブルドーザーにのりうつり、無人のブルドーザーは明確な殺意を持って作業員たちに攻撃を開始した。孤立無援のなか、次々と死んでいく作業員たち。残された2人は最後の手段として同じ重機で対抗することを決意、パワーショベル対殺人ブルドーザーの死闘へとなだれ込む。機動性の低い重機同士、史上最も遅く鈍いガチンコ対決アクションが炸裂する珍品テレビムービー。あまりに珍品過ぎて熱狂的なファン多数。本国アメリカでも初放映当時は酷評の嵐だったが、唯一無二な世界観は人気を集め、カルト作として世界的に知名度を誇る作品となった。2000年代にアメリカ・コロラド州で起きたブルドーザーによる街破壊事件は本作のタイトルから引用され“キルドーザー事件”と呼ばれ、また原題そのままのバンドKILLDOZERも存在した。日本ではテレビ放映のみ、VHSもLDも未発売につき今回が国内初パッケージ化。テレビ放送版日本語吹替音声を収録。TV放映時の別タイトルは『落下イン石の謎/キルドーザー・孤島の殺人機械』。

『殺人ブルドーザー』基本情報

1974年製作/74分/アメリカ
原題:Killdozer

監督: ジェリー・ロンドン

出演 : クリント・ウォーカー、カール・ベッツ、ネビル・ブランドほか

原作はSF作家セオドア・スタージョン

『ヴィーナス・プラスX』『コスミック・レイプ』などのSF小説を多く手掛け、『宇宙大戦争』『トワイライトゾーン』などのテレビシリーズの脚本などでも知られるセオドア・スタージョンの 1944年の小説をユニバーサル・テレビジョン製作で映像化され、ABCで放送されたテレビ映画。

今回、セドネア・スタージョンは脚本にも参加している。

謎の隕石によってブルドーザーが意志を持ってしまうという物語の導入としてはSF要素のある作品ではあるが、本編にSF要素はあまりない。

カルト人気でマーベルでコミック化

放送時は酷評の嵐だった作品だが、のちにカルト人気となり、マーベルが読切り作品としてコミック化している。

コミック版では、映画版ではおまけ設定であったSF要素もちゃんと描かれていて、エイリアンという扱いにされている。

残念ながらシリーズ化はされておらず、その後もマーベル作品には登場していないが、コミックファンなら有名なタイトルとなった。

2004年には、装甲車のように改造したブルドーザーがコロラド州の町中を暴走して、次々と建物を崩壊させていくという事件が発生したことで、今作にちなんでキルドーザー事件と呼ばれた。

キルドーザー事件に関しては、当時日本のメディアや世界の事件映像として、近年もバラエティ番組で放送されたほどだ。

短評

日本でも放送されたことがある作品で、2004年のキルドーザー事件で近年、再注目されていたカルト作品が日本で初ソフト化され、日本放送当時の吹替え版も収録されているというのであれば、買うしかないということでDVDを購入した。

放送当時は生まれてもいなかったため、今回が初めて全編を観たわけだが、流石にゆるい!!

70年代の映画やドラマの独特のゆるさとは別に、作品のテンポがゆるく、ブルドーザーが暴れまわるというプロットもシュールではあるが、ブルドーザー自体がそれほどスピードの出る重機ではないため、緊張感や恐怖が全く感じられない中で次々と人が殺されていく。

冒頭では隕石によって、ブルドーザーが意志を持ってしまうというSF要素に触れてはいるが、スティーヴン・スピルバーグの『激突!』を手掛けた、ユニバーサル・テレビジョンが製作しているためか、SF要素で推すわけではなく、あくまで重機が襲ってくる恐怖という観点からの描き方をしている。

舞台が実際に起きたキルドーザー事件のように町中であれば、緊迫感は演出できだだろうが、工事現場周辺の出来事でしかなく、周りには町があるわけでもないため、完全に従業員とブルドーザーが対決するだけ。

重機をぶつけてみたりするものの、重機対重機ではスピード感は全くなく、ただ突っつき合っている様にしか見えない。まだカブト虫の対決のほうが迫力はありそうだ。

劇中でも問題となるのが、人が死んでしまっていることをどう会社に説明するかという問題だ。

ブルドーザーが人を殺したと言って信用してもらえるわけがないから、事故で処理しようか迷い、現場の責任者は「ありのままを話す。それが俺のやり方だ」と言うが…本当の地獄は、この映画の後の処理だと思う。

そこまで見せてくれたら映画として成功していたかもしれない。

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