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トリビア10:サム・ライミ版『スパイダーマン』

トリビア10とは、映画製作においては長い期間を要するものが多く、その中で知られざるトリビアというのは、たくさん存在している。そんな映画にまつわるトリビアを紹介することで、より映画の楽しみを増やすことができたらいいということで作った企画です。

さっそく行ってみましょう!!

レオナルド・ディカプリオがピーター・パーカーを演じる可能性もあった

長年の間、試行錯誤を繰り返されてきた「スパイダーマン」の映画化企画だが、サム・ライミが監督に決定する前に、具体化されたのが『タイタニック』『エイリアン2』『ターミネーター』のジェームズ・キャメロン監督版である。ジェームズ・キャメロンは『タイタニック』がヒットした後だったため、引き続きレオナルド・ディカプリオを起用し、「スパイダーマン」を映画化するつもりであったが、結局企画は流れてしまった。

ワールド・トレード・センターのシーンは全カット

当初、『スパイダーマン』には、ワールド・トレード・センターのビルに蜘蛛の巣を張り巡らせるというシーンがあり、予告などでも使用されていたが、911テロが起きてしまったため、ワールド・トレード・センターのシーンは全カットとなってしまった。実はグリーンゴブリンとのラストバトルもワールド・トレード・センターが舞台となる予定だったとか…

ブルース・キャンベルはサム・ライミの幼馴染

サム・ライミ版「スパイダーマン」3作品ともにカメオ出演している俳優のブルース・キャンベルは、サム・ライミの中学生時代からの幼馴染。『死霊のはらわた』を製作する際にも主演に抜擢するほど仲良しなのだ。

数秒しか登場しないブルースだが、『スパイダーマン3』ではヴィランのひとりとして登場させる企画もあったが実現しなかった。

ちなみにMCUの新作『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題) / Doctor Strange In The Multiverse Of Madness』にサム・ライミが監督に抜擢されたことで、ブルース・キャンベルが何等かのマーベルキャラクターとして登場する可能性もあるとされている。

サム・ライミの弟が全作に出演している

サム・ライミの実の弟で、時に仕事上のパートナー的存在でもあるテッド・ライミだが、彼はライミ作品には必ずといっていいほど出演している。今作「スパイダーマン」シリーズでは、ピーター・パーカーが写真を持ち込むデイリー・ビューグル社の社員のひとりとして登場している。

思い出深きデルタ88

ゲスト出演を果たしているのは、人間だけとは限らない。劇中でベン伯父さんが乗っていた車、黄色のオールズモビル・デルタ88はサム・ライミにとっては、8ミリ映画を撮っているときからの相棒でもあり、ライミの映画には、たびたび登場する。ボロボロではあったが大切にされていたのだ。

そんな影の存在だったデルタ88も『死霊のはらわた:リターンズ』では、メインアイテムにまで上り詰めた!!

実はホットドッグを食べていない!

『スパイダーマン2』でピーターがホットドッグを食べるシーンがあるが、実はトビー・マグワイアはベジタリアン。肉のソーセージとみせかけて実はトーフ・ソーセージを使用したヘルシーなものだったのだ。

まさかにクロスオーバー!パニッシャーが登場していた

3度映画化され、ドラマ化もされた「パニッシャー」だが、原作においての初登場作品は実は「スパイダーマン」であることは、映画『コヨーテ・アグリー』の中でもネタにされていたほど有名な話だが、『スパイダーマン2』のラストでMJがウエディング・ドレス姿でニューヨークの街中を走るシーンにチラりとパニッシャーが映り込んでいる。

ただ、演じているのは2004年版『パニッシャー』でパニッシャーを演じたトーマス・ジェーンではなく、そのスタントマンであったトム・マコーマスだった。

同じマーベル原作、ソニー・ピクチャーズ映画ということで実現できたクロスオーバーだったのだ。

伏線キャラクター:カート・コナーズ

『アメイジング・スパイダーマン』では、ようやくヴィランとして扱われることになった、リザードに変身してしまう、カート・コナーズだが、実はライミ版にもすでに登場しており、このときはデュラン・ベイカーが演じていた。

毎回サプライズでリザードに変身するという噂が流れていたが、結局ライミ版ではリザードに変身することはなかった。

伏線キャラクター:ジョン・ジェイムソン

『スハイダーマン2』で初登場したデイリー・ビューグル紙編集長ジェイムソンの息子で宇宙飛行士のジョン・ジェイムソン。見事にMJに振られてしまったジョンだが、原作ではウルフマンというヴィランに変身するキャラクターであり、そのきっかけが月面に行ったこととされていたため、ヴェノム誕生のきっかけとなるシンビオートを持ち帰る設定にされるのではという噂もあったが、彼も目立った活躍がないままシリーズが終わってしまった。

ライミはヴェノムが嫌いだった

サム・ライミは実はヴェノムが嫌いだった。ヴェノムは1988年に「スポーン」の作者としても知られるコミック・アーティストのトッド・マクファーレンによって生み出されたキャラクターである。

コミックシリーズとしても、それまでの「スハイダーマン」シリーズとは異質な存在であり、映画版は特にピーターの成長過程を描くのが大きな目的とされていたため、身近なキャラクターがヴィランとなって襲いかかるという設定にしていたのが、ヴェノムを登場させる場合は、エイリアンを扱うことによって、作品の質が変わってしまうということで、ヴェノムのなってしまうエディの名前自体は1作目からチラつかせていたものの、実際に登場させることを拒否し続けていた。

しかし、人気キャラクターのヴェノムをどうしても登場させたかったソニー・ピクチャーズ側の意向により、『スパイダーマン3』で登場させることになった。

その後もライミとソニーは『スパイダーマン4』でも意見がぶつかり、『スハイダーマン4』の企画は消えてしまった。

次回も引き続きライミ版『スパイダーマン』のトリビアを紹介していきます!!

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