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発掘!未公開映画研究所『マダム・メドラーおせっかいは幸せの始まり』心の穴を埋めるのは、おせっかいだった…

発掘!未公開映画研究所『マダム・メドラーおせっかいは幸せの始まり』心の穴を埋めるのは、おせっかいだった…
https://youtu.be/hx0SSssu53c

作品情報

キャリアウーマンの女性がおせっかいな母親と同居をはじめたことから巻き起こる騒動を描いたハートフルコメディ。ニュージャージーで暮らすマーニーは夫に先立たれたことをきっかけに、脚本家として成功を収めた娘ロリが住むロサンゼルスに引っ越して来る。ところがロリは、自分の生活にやたらと干渉してくる母にうんざりしてしまう。そんな折、元警察官の初老男性ジッパーと知り合ったマーニーは、次第に彼に惹かれはじめる。母娘役を『デッドマン・ウォーキング』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』のスーザン・サランドンと「X-MEN」シリーズのローズ・バーン、ジッパー役を『セッション』『スパイダーマン』のJ・K・シモンズがそれぞれ演じた。監督・脚本は『ハスラーズ』『エンド・オブ・ザ・ワールド』のローリーン・スカファリア。

発掘!未公開映画研究所とは?

宗教性の問題、出演者の知名度、お笑いの感覚の違い…などなどの理由によって、日本では公開にいたらない作品が多く存在する。アカデミー賞にノミネートされている作品でも未公開作品は多い。

それもそうだろう、逆にアメリカやフランスで日本の映画が何でも公開されていると言えばそんなわけもなく、全体的に見て1割にも満たないだろう。

日本はそんな中でも割と海外の作品を公開している珍しい国であって、そんな中でもやっぱり公開されない映画というのは山のように存在する。

「発掘!未公開映画研究所」はそんな映画を発掘していくというもので、その中でも更に知名度が低いものを扱っていくつもりだが、必ずしも良作ばかりではない、中には内容がひど過ぎて公開できなかったものもあるのでご注意を!!

今回紹介するのは『マダム・メドラーおせっかいは幸せの始まり』

短評

ジェニファー・ロペス主演で映画化された『ハスラーズ』の監督&脚本を務めたローリーン・スカファリアによる2015年の映画。日本ではスーザン・サランドンとローズ・バーン主演では弱いと感じたのか、未公開のままDVDスルーとなってしまった。

いつの時代にも、どの国にも、子離れができない母親というのは、少なからずいるものだが、今作は夫に先立たれ、時間とお金にある程度の余裕があるために、何かと理由をつけてはフラフラと娘の家にやってくるような日々を過ごしている女性メドラーが人生の新たな目的を見つけるために、とにかく思いついたことにお金を使ったり、挑戦したりするという、とにかくおせっかい(人によっては大変ありがたい人物)でアクティブな物語。

更にipadを手に入れてしまい、あらゆる情報やコンテンツが簡単に入所できるようになってしまったことで、知り合った人に「あなたにもipadあげるわ」なんて言いながら、色々とプレゼントをしてみたり、たまたま出会った学生に援助してみたり、娘の友達の結婚資金を出してみたり…と、自分の心の中に空いてしまっている穴を埋めるかのように、おせっかいの限りをつくす。

本当におせっかいで嫌な人って、どこにでもいると思うが、メドラーのおせっかいは、結果的に助かることが多いために、そのおせっかいに依存してしまう関係性なんかも作り上げられてしまったりして、これで良いのか悪いのか…という疑問が付きまとう作品ではあるのだが、人間は少なからず何かしら親や子に依存しているもので、結果的にそれは切り離せないということだ。

こういう人は親だと、心配ばかりしないといけないから、面倒くさいかもしれないが、親戚に1人はいてもいいと思ってしまう

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