この映画語らせて!ズバッと評論!!『君は月夜に光り輝く』

この映画語らせて!ズバッと評論!!『君は月夜に光り輝く』

作品情報

電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の同名デビュー小説を永野芽郁と北村匠海の主演、『センセイ君主』『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督のメガホンで映画化。高校生の岡田卓也が出会った同級生の渡良瀬まみずは、不治の病である発光病で入院生活を送っていた。細胞の異常によって皮膚が発光するその病気は、死が近づくにつれて光が強くなり、成人するまで生存した者はいない。卓也は、病院から外出が許されないまみずに代わり、彼女の願いを実行し、その感想を彼女に伝える「代行体験」を始め、まみずは卓也との代行体験を通し、人生の楽しみを覚える。次第に2人の距離は縮まっていくが、卓也とまみずは避けることができない死の恐怖に襲われる。まみず役を『帝一の國』『ピーチガール』の永野芽郁、卓也役を『君の膵臓をたべたい』『十二人の死にたい子どもたち』の北村匠海がそれぞれ演じる。

『君は月夜に光り輝く』レビュー

監督は「君」好き?

監督は『君と100回目の恋』『君の膵臓をたべたい』『センセイ君主』と今回で「君」となのつく作品を4本も監督している月川翔。

『君の膵臓をたべたいで起用した が気に入ったのか、 北村匠海を今回も相手役に起用した。

全体的な画が『君の膵臓をたべたい』と似ているから、原作が同じ人かと思いきや、全くの別人!! 北村匠海が「君」と呼ばれるシーンが盛り込まれていて、狙っているのかいないのか知らないけど、逆に今まで名前で呼んでただけに不自然で必要なかったと思う。

そんなに「君」というワードに執着があるのだろうか…

独特の距離感を描くのは何故こんなに上手い!!

北村匠海を起用しているから余計に『君の膵臓をたべたい』に似てるんだけれども…お互いが好きなはずなのに病気や環境が邪魔して素直になれない2人の独特の距離感を描くのがこの監督は抜群に上手いと思う。

それを言葉じゃなく、俳優の演技から引き出すことに毎回成功している。

それに北村匠海のポーカーフェイスがより感情の変化を表現するのに最適なんだろう。確かにこの手の役は抜群に向いている。

『君の膵臓をたべたい』の様に好きだと伝えられなかったまま、死を迎えてしまうというもどかしさは今回なくて、本当にギリギリのところで互いが好きだと認めるまでの焦らしが観客の心理をくすぶられる。

大切な人の死を受け止めて生きていくという裏テーマ

発光病という架空の病気。不治の病ということだが、極端に珍しいという設定なのに卓也の姉の彼氏も発行病であり、それによって姉が生きる気力をなくし死につながったという過去をかかえていた卓也。

そんな珍しい病気が近所で2人も出て、しかも知り合いという都合のいい設定はおいといて、相手の死を受け入れてその分、生きていくというストーリーのはこびはいいと思う。

ただ、それにしても卓也は2,3年の間に大切な人を2人も失うことになるという普通に考えると悲しすぎるキャラクターではないだろうか。

今田美咲の使い方が消化不良に

メイドカフェで働いたことがきっかげで知り合いになり、実は卓也が好きになったメイドを ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』 に出演していた今田美咲が演じている。

しかし、このキャラクターが意味ありげでないまま終わってしまう。卓也のかかえている問題を知ったうえで、何か役割があるのかと思ったんだけど…

点数 77

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