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第1回日本が誇る”こじらせ女子”映画特集『勝手にふるえてろ』『アストラル・アブノーマル鈴木さん』など

第1回日本が誇る”こじらせ女子”映画特集『勝手にふるえてろ』『アストラル・アブノーマル鈴木さん』など

第1回日本が誇る”こじらせ女子”映画特集

ヤクザ?時代劇?怪談?怪獣?アニメ?テレビドラマの映画化?

日本が誇る映画文化とはなんだろう?と思ったとき、個人的に”こじらせ女子”ものだと思う。

特に近年ではゆる~いテイストで物事の本質をえぐるような良質なこじらせ女子映画が出てきている。現代社会を風刺しながら若者の抱える不安や闇を浮き彫りにしたメッセージ性、そしてアート性の高い作品が多いように感じられる。

アストラル・アブノーマル鈴木さん

ドラマや映画、auのCMで人気急上昇中の松本穂香主演による YouTubeドラマを 再編集したディレクターズ・カット版として劇場公開された。

時代のせい?地方のせい?と自問自答しながら苦悩する、地方に生きる若者をシニカルでありながらコミカルに描いた本作は、全編を通してゆるいテイストではあるが人生の不条理さをえぐりだしていて、独特の雰囲気東京都松本穂香の演じるこじらせ女子のララがクセになる。

勝手にふるえてろ

『万引き家族』『悪の教典』などの話題作にも多く出演し、演技の幅も広い松岡茉優が中学時代から片思いの相手「イチ」を忘れられないまま大人になってしまったというイタイOLヨシカを演じるコミカルタッチで時にシニカルな物語。

ヨシカの妄想が崩れ去ったときに松岡茉優が歌う「アンモナイトのうた」を聞くだけでも観る価値はある!!CD化してほしいほどのすばらしい歌だ。

監督は初期のガッキー主演の映画『恋するマドリ』や『美人が婚活してみたら』などゆるい女子映画が得意な監督・大九明子

生きてるだけで、愛。

『過ちスクランブル』『秋の理由』の趣里が引きこもりで情緒不安定なヒロインの行き場のない心の叫びを趣里自身のバレエを断念した過去と重ね合わせることで熱演し、ヌードにまで挑戦し見事な体当たり演技をみせた作品。

そんなヒロインを支えながらも自らの弱い部分と向き合うことになるという難しい役どころを演じるのは『アルキメデスの大戦』や『銀魂』などシリアスからコメディまで幅広い役を演じくきる絶好調俳優・菅田将暉

監督はドキュメンタリー映画『太陽の塔』の関根光才

世界は今日から君のもの

引きこもりのオタク腐女子・真美を『チワワちゃん』『さよならくちびる』などに出演する若手実力派女優・門脇麦が演じる本作。

現実逃避の中から生まれた現実のチャンスを不器用ながら逃さないように奮闘する姿を描いたコミカルタッチな作品

主人公の不器用さやもどかしさがこれほどまでに伝わってくるのは門脇麦が演じているからということは言うまでもなく、彼女のもつ独特の雰囲気が真美というキャラクターを魅力的な存在に変えている。

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