作品情報
ハイジャック事件発生!!首謀者・アヅマによって、“禁断の地・エリア666(トリプルシックス)”に囚われてしまう元太と幸実。五十嵐三兄妹は、両親と乗客たちを助けるべく、禁断の地へと急行する。三兄妹の前に立ちはだかるアヅマは、その手に握られた異形のベルトによって<仮面ライダーダイモン>へと変身し、人類の存亡をジャッジすべく、ライダー達に襲い掛かる。そのころ、元太と幸実の前に現れた謎の科学者・外海は、衝撃の目的を明かし、五十嵐一家を追い詰めていく。仕掛けられた罠によって最大の危機が迫る時、<最強家族>の絆が一輝とバイスが、アヅマとの壮絶なバトルの末に掴み取るのは、<最強バディ>の揺るぎない絆か、それとも――。奇跡を起こす――!?
『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』レビュー
前回の『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は関係者試写で観たものの、今回は扱う媒体がなかったため、久しぶりに仮面ライダー映画を劇場で観た。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』の方は夏映画の戦隊の役割的にストーリーなんて無いようなものだし、今回のドンブラザーズの作風も重なって、より内容がめちゃくちゃだっただけに、真面目に批評する作品でもないといことで……パス。
今回の「仮面ライダーリバイス」の劇場版は46話と47話の中間エピソードであるらしい……。
もともとそのつもりで制作されたのか、つじつま合わせで後付け設定となったのかは不明だが、テレビシリーズとは密接になりすぎない作品にしてもらいたい。平成前期のパラレルワールド設定も問題ではあるが、せめて最終回後の物語にしてもらいたいものだし、突然出てきた五十嵐母の能力発動からの仮面ライダー五十嵐登場設定がなかなか強引だ。
テレビシリーズをそこまで熱心に観てるわけではないが、そんな微妙な位置を狙ってきたのは、なかなか冒険的である。
というのもテレビシリーズの47話では、ジョージ狩崎が変身する仮面ライダージュウガが登場するだけに、今回の一件の直後に、急展開すぎる気がしてならないからだ。
とは言っても、結局つじつまが合わなくて、パラレル設定にされるというのはよくあることで、今始まったことではないし、追加設定のオンパレードは棚に上げておくと、物語自体は割と上手くまとまっている。
ゲストキャラクターとして登場したJO1の豆原一成が出オチではなく、がっつり物語に関わってくるのは良いとしても、メインボスに今更ケイン・コスギを起用したのは微妙なところだ。
最近は『アンデッド・ドライバー 怒りのゾンビロード』や『One Night in Bangkok』といったマーク・ダカスコス主演のタイ映画に出演していたが、そんな頻繁にタイ映画に出演しているわけでもないし、何をしているのか不明確なケイン・コスギが特撮ヒーロー作品に戻ってきたとしても困惑しかない。
『忍者戦隊カクレンジャー』のお遊オマージュ的な忍者シーンもあったりするが、今更ねぇ~……。
前作の古田新太の衝撃は超えられなかった。
点数 72
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