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発掘!未公開映画研究所『コスメティック・ウォーわたしたちがbossよ!』企業買収を扱った作品なのに親友の関係修復がメインになり過ぎている

発掘!未公開映画研究所『コスメティック・ウォーわたしたちがbossよ!』企業買収を扱った作品なのに親友の関係修復がメインになり過ぎている

作品情報

ミアとメルは昔からの親友で、化粧品会社の共同経営者でもあった。2人は苦労して会社を立ち上げたのだが、最近は資金繰りが厳しい状態に陥っていた。そんなある日、業界で悪名高い経営者、クレアから2人の会社を買収したいとの申し出があった。2人はその申し出を受け入れるか否かで対立し、徐々に険悪になっていくのだった。

発掘!未公開映画研究所とは?

宗教性の問題、出演者の知名度、お笑いの感覚の違い…などなどの理由によって、日本では公開にいたらない作品が多く存在する。アカデミー賞にノミネートされている作品でも未公開作品は多い。

それもそうだろう、逆にアメリカやフランスで日本の映画が何でも公開されていると言えばそんなわけもなく、全体的に見て1割にも満たないだろう。

日本はそんな中でも割と海外の作品を公開している珍しい国であって、そんな中でもやっぱり公開されない映画というのは山のように存在する。

「発掘!未公開映画研究所」はそんな映画を発掘していくというもので、その中でも更に知名度が低いものを扱っていくつもりだが、必ずしも良作ばかりではない、中には内容がひど過ぎて公開できなかったものもあるのでご注意を!!

今回紹介するのは『コスメティック・ウォーわたしたちがbossよ!』

短評

個人的に最近気になっている女優・コメディエンヌのティファニー・ハディッシュ主演映画。

ティファニー・ハディッシュは、毎度お馴染みの下ネタは健在ではあめが、どちらかといえばローズ・バーンが主導権を握っているため、今作では比較的控えめにも思える。

今作は、2020年1月にアメリカで劇場公開された作品ではあるが、日本ではティファニー・ハディッシュとローズ・バーンが主演の化粧品業界を扱ったコメディというのは、インパクトが弱いということから、未公開のまま配信スルーになってしまった。

大まかなストーリーは、学生時代からずっと親友同士のミアとメルが起業の際にも共同経営者として2人で化粧品会社を設立したのだが、実は経営が上手くいってないところに大手メーカーのクレアに会社の買収を持ちかけられる。

黙って倒産するよりも買収されることで傘下となり、経営を維持させるかどうかで親友同士がぎくしゃくするという内容。

企業買収よりも親友にできた亀裂の修復がメインになり過ぎてしまっているからか、企業買収を扱った作品としては、会社の内部事情の描き方が「会社の買収とかってこんな感じでしょ~」って感じに、ぼんやりし過ぎていて、制作者があまり会社経営の知識を持ち合わせていない感じが明らかに出てしまっている。

何よりこの映画に登場する会社全ての実態が掴みづらい。

そのため、サクセスストーリー、ヒット商品開発のプロセスものとしては、非常に薄っぺらい作品に仕上がってしまっているのだ。歌って踊る展開も謎で全体的にすべっている気がしてならない

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