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この映画語らせて!ズバッと評論!!『ミニオンズ フィーバー』今度の舞台は70年代!子ども連れのジジババも狙った70’sごった煮ムービー!!

作品情報

時は1970年代。ミニオンたちは、ミニボスとして崇拝する11歳の少年グルーのもと、日々悪事を働いていた。ある日、少年グルーが何者かに連れ去られてしまう!ミニボス救出のために奔走するケビン・スチュアート・ボブはある事件をきっかけにカンフー・マスターと出会い、弟子入りを志願する。それは、幾重もの試練が待ち受ける、険しき道の始まりだった…。

『アドレノクロム』レビュー

「ミニオンズ」というと、なんだか長寿シリーズのように感じるが、実は今作が2作目。「怪盗グルー」シリーズもミニオンが活躍するだけに、境界線がどんどん薄れがちになっているし、今作においてもグルーの少年時代が描かれているため、『怪盗グルーの月泥棒』の前日譚のようになっている。

1作目から登場しているネファリオ博士との出会いなども描かれており、他にも小ネタが散りばめられているし、今回の舞台は70年代ということで、70年代カルチャーをごった煮したような作品となっている。

日本でも4月がドキュメンタリー映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』が公開された、リンダ・ロンシュタツトやモット・ザ・フープル、カーペンターズといった、70年代を代表する音楽もふんだんに使用されている。

子どもと一緒に映画を観に来た親世代どころかジジババ世代も狙っているのか?!

悪役の声優にジャン=クロード・ヴァン・ダム 、ドルフ・ラングレン、ダニー・トレホなど、いかにもなアクション俳優をキャスティングしているのは芸が細かい。

今作に限っては、実際に70~80年代のカンフーブームがあったから間違ってはいないのだが、カンフーアクションがベースになっているような部分も多いことから、遅れた中国忖度に感じるのが難点ではある。

中国離れが進むハリウッドの中で、まだユニバーサルとワーナー(ワーナーは少し揺らいでいる)が中国市場をあてにしている部分もあるのだが、今作は新型コロナの影響を受けた作品であり、制作開始を含めると公開までに4年ほどはかかっているだけに、今映画化するとしたら、この内容になっていたかは正直疑問なところだ。

とはいえ、子どもも楽しめるアクション・アドベンチャーとして、内容は上手くまとまっていて、尺も丁度良い。

少年自体のグルーも、今までと同じスティーヴ・カレルが声優を担当しており、その流れというのは理解できるのだが、笑福亭鶴瓶が担当。そして今回も関西弁だ。

『風と共に去りぬ』や昔のハンナ・バーベラのアニメように、田舎者を差別的に表現するのに関西弁にすることはあったが、このシリーズの主人公が関西弁の意味が未だに理解できない。

ユニバーサル・スタジオの「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」は、『ビートルジュース』の吹替えが関西弁だったからってのもあるし、『シュレック』の場合もそうだけど、ユニバーサルは関西弁を崇拝でもしているのだろうか…….。 

点数 70

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