ラジオ番組「バフィーの映画な話」Spotifyなどで毎週配信中!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『アドレノクロム』トリップムービーの極み!ストーリーなんて取って付けたようなものだ?!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『アドレノクロム』トリップムービーの極み!ストーリーなんて取って付けたようなものだ?!!

作品情報

ハリウッドの新鋭映像作家トレヴァー・シムズが長編監督デビューを飾り、自ら主演する映画 『アドレノクロム』は、“アドレノクロム”の危険な都市伝説に挑むとともに最新の特殊視覚効果を駆使してドラッグでハイになった幻覚状態をスクリーン上に再現、観客に〈悪魔の薬〉を体感させる禁断のドラッグハイ・ムービーだ。 同時に本作は、イラク帰還兵の主人公がトラウマに苦悩し、幻覚に悩まされるスリリングなミステリー・サスペンスであり、猟奇殺人鬼集団の恐怖を描くバイオレンス・ホラーであり、グラマラスなビキニの美女たちが画面を彩るセクシーなビーチ・ムービーであり、クライマックスには主人公がランボーばりの激闘を繰り広げるバトル・リベンジ・アクションとなる映画の常識を覆す驚愕のスーパーエンタテインメントとなっている。DROPロシア国際ホラー映画祭では最優秀作品賞に輝いたこの衝撃作がついに日本に上陸する!

『アドレノクロム』レビュー

ハイな状態を体験させるような、いわゆるドラッグムービーやトリップムービーの極みというか、そこを狙いに狙って制作した作品だろう。

現実なのか幻覚なのか、妄想なのか……今作の中で起きる出来事の数々が、どれも信用できず、何の情報を信じていいのかがわからなくなってくる。

60年代のビーチムービーと70年代のスラッシャーを掛け合わせた作品で『サイコ・ビーチ・パーティ』という作品があったが、今作もビーチムービーとスラッシャーへのオマージュが基礎的なところにあって、そこにアメリカン・ニューシネマの要素などを、掛け合わせている”ような”テイストにされている。

内容はごちゃごちゃしていてるし、そもそもトリップ状態のため辻褄の合わないシーンも多々あるが、そんなことは考えても無駄。

つまり、そんな感じにして、それ風の映像を乱立させるだけで、なんだかアート系作品に思えてしまうから、ストーリーなんて最初から考えてあるのかわからないし、最悪なくても成り立ってしまう。

そもそも、そういったジャンルムービーへの疑問点も改めて感じさせる今作ではある。

ただ映像作家、トレヴァー・シムズの長編監督デビューとあって、ビジュアル的なセンスは確かに感じられる作品であり、意外にもフォトジェニックなシーンもあったりと、視覚的に楽しい演出や構図もそれなりに散りばめられている点が、にくめない作品だ。

現在は『アドレノクロム2』を企画しているとか……。もう観たくはないが。

点数 70

この映画語らせて!ズバッと評論!!カテゴリの最新記事