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この映画語らせて!ズバッと評論!!『ゾンビランド:ダブルタップ』決して駄作ではないが、10年ぶりにしては物足りない

作品情報

ゾンビが蔓延した世界を舞台に、自ら編み出した「生き残るための32のルール」を実践する引きこもりの青年を描いた人気ゾンビコメディ「ゾンビランド」の10年ぶりとなる続編。爆発的なウィルス感染によって地球上の人類がゾンビと化したなか、コロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックの4人は、コロンバスが作り上げたルールに従い、10年にわたってゾンビ社会を生き抜いていた。そして2019年、地球上のゾンビたちが、パワーもスピードもレベルアップした新種へと進化。そのほかの生存者を仲間に加えたコロンバスたちは、ルールさえ守れば何でもありな状態で、ゾンビたちをなぎ倒していくが……。コロンバス役のジェシー・アイゼンバーグを筆頭に、ウディ・ハレルソンエマ・ストーンアビゲイル・ブレスリンという、前作以降にそれぞれ大きくブレイクを果たしたメインキャスト4人が再結集。監督も大ヒット作『ヴェノム』を手がけたルーベン・フライシャーが、再びメガホンをとった。

『ゾンビランド:ダブルタップ 』レビュー

決して駄作ではないが、10年ぶりにしては物足りない

『ゾンビランド』の時は、まだゾンビをテーマとした自由度の高いストーリーやお遊び度というのが、まだ目新しかったのに対して、今では映画はもちろん、ドラマもゲームもゾンビものは自由度が高く、ホラー・ジャンルだけに留まっていないジャンルになってしまったわけで、今『ゾンビランド』の続編と言われても...という感じになってしまうし、俳優自体も例えばレオナルド・ディカプリオとかシャーリーズ・セロンなんていう「今じゃこんなおバカ映画に出ないよ!」っていう超中堅俳優陣が揃うというのなら、ゴージャス感はあるのだが、ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンのメンバーだと...そこまで感動もないというのが正直なところ。

逆にエマ・ストーンだったら、『ラ・ラ・ランド』のパロディ的ミュージカル・シーンを入れてるとか、ジェシー・アイゼンバーグなら「フェイスブックなんて今じゃ何の役にもたたない」とか…出演作のパロディをやっても良かったのではないだろか…ビル・マーレイが『ガーフィールド』をネタにしている様に。

別に悪い作品ではないし、これが前作の2年後の続編だとしたら、全然アリなのだが、続編企画を伸ばしに伸ばして10年後でこの続編というのは、何だか物足りないし、関係性があまり進展してない。
結婚して離婚して再婚して今度で3回目のプロポーズとかにしてれば、腐れ縁感が増したと思う。

マレフィセント2』のフィリップ王子が5年間オーロラとどう付き合っていた問題よりも5年多いわけだから、もう少し変化は必要だと思う。

今回は今風女子として新キャラクターのマディソンが登場。現代のおバカ女子を風刺したような存在なのだが、ゾンビがあふれ出した10年前はまだ子供だったわけだが、それでも現代社会のおバカ女子が誕生しているということは、平和な世界でもゾンビの世界でもおバカ女子は同じように育つということを一周回って2重に風刺しているのだろうか…とにかく、このマディソンのキャラクターが素晴らし過ぎるから、スピンオフを作ってもらいたいぐらいだ。

あとアビゲイル・ブレスリンがちょっと太り過ぎてるせいか、正面からのカットがあまりなくて、少しでも細く見える斜め顔カットが多すぎる。

自由度の高いゾンビものというならNetflixのドラマ『デイブレイク』がおすすめ

点数 70点

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