今までに『僕の名はパリエルム・ペルマール』や『777 Charlie』といった犬との友情を描いた作品はいくつかあったものの、インド映画、特にマラヤーラム語としてはおそらく初めてとなる動物たちがおしゃべりをする犬映画『Valatty』が7月14日より公開される。
インドでは子どもたちの間で「パウ・パトロール」が人気となっており、映画やドラマに登場する子どもたちが「パウ・パトロール」のTシャツを着ていることも珍しくなくなってきた。ちなみに劇場版も公開されており、日本でも12月に公開される最新作『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』も10月に公開が予定されているほどだ。
今作の対象がファミリー層ということもあって、「パウ・パトロール」の影響が少なからずあるような感じがしてならない。
監督・脚本を務めるデヴァンは、今作が初めての映画制作となるようで、どういった映画作りをする監督なのかにも注目が集まっている。
ストーリーとしては、宗教の違いによって結ばれない運命にあるトミーとアマルの駆け落ちという、人間の世界のような問題が犬の世界でも展開されているというのがツッコミ所ではあるが、基本的にコミカルなアドベンチャー映画である。
トミーをローシャン・マシューズ(『Unmasked』『Dry』)、アマルをラヴィーナ・ラヴィ(『Kavalthurai Ungal Nanban』『Love Today』)が声優を務め、ほかにもアジュ・バーギーズ(『ライトニング・ムラリ』『2018』)、サニー・ウェイン( 『青い空、碧の海、真っ赤な大地』『隠された顔』)といったマラヤーラム語映画の俳優たちが声優として参加している。
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