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『X エックス』難航したキャスティング!一人二役を演じきったミア・ゴスの力量!!

X―それは、秘密のX、極限のXTREME、快感のXTC、未知なるXFACTOR・・・?映画の最もヤバい要素が全て詰め込まれた、途中下車不可能な真夏のエクストリームライド・ホラーがついに日本上陸!

主演は『サスペリア』(18)で当時気鋭の新人でありながら、豪華共演陣の中でひときわ高い評価を得てブレイクしたミア・ゴス。共演は先日全米NO.1を記録した『スクリーム』シリーズ最新作『SCREAM』(22/日本未公開)で主演の一人を演じ、新スクリーム・クイーンとしてブレイクしているジェナ・オルテガ。

『ヘアスプレー』や「ピッチ・パーフェクト」シリーズのブリタニー・スノウ、そしてミュージシャンとして世界でカリスマ的な人気を誇り、近年は俳優としても活躍しているスコット・メスカディ(キッド・カディ)、Netflixオリジナル「ヴァージンリバー」シリーズのマーティン・ヘンダーソンなど。

そして、『The House of Devil』(09/日本未公開)で、ハリウッドのインディーズシーンの寵児となり、ホラー映画界のカリスマであるイーライ・ロスからの信頼も厚いタイ・ウェストが監督・脚本を努めている。

さらに『X エックス』は、3部作となることが発表されており、すでに極秘で撮影されていたパート2は、本作の前日譚となる予定で、A24映画として初めてのシリーズ化として注目される。

難航したキャスティング

イギリス出身の女優ミア・ゴスにとって、本作『X エックス』は初主演作。2013年、彼女はラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアックVol.2』(14)でスクリーン・デビューし、クレール・ドゥニ監督の『ハイ・ライフ』(19)とルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』(18)にも出演した。

この2作での演技がタイ・ウェストの目にとまった。マキシーンとパールの二役を演じているゴスは、パールが若い俳優や製作スタッフに大混乱をもたらす中、緊迫した後半戦で異常な興奮を盛り上げるのに一役買っている。

「マキシーンとパールを同じ俳優に演じてもらいたいと思っていたけど、本当にそれを演じられる女優がいるのかどうか分からず心配だった。映画の成功は、俳優たちの演技にかかっているから」とタイ・ウェストは話す。

ミア・ゴスはこの老婆を演じるために過酷な特殊メイクを施し、時間をかけてキャラクターの不安定な動きを習得した。またスタントマンではなく真に迫った演技をするためにボーカル・トレーニングも行った。

ミア・ゴスは「初めて『X エックス』の脚本を読んだときから、私は自分の中にマキシーン的な部分がかなりあることが分かったの。彼女の決意と自分を変えたいという願望にはすごく共感するの。彼女は自分の置かれた状況に我慢できなくなり、人生を変えることを決意する。他の人が彼女の才能を見る前から自分の演技に自信があった。『農場の娘』への出演は彼女が最も望んでいることなのよ」と話す。

また、果たせなかった夢へ後悔の念をもつ老婆パールについては「私はパールをマキシーンの不安を具現化した存在だと思っているの。監督との準備段階で分かったパールの中心的要素の1つは、マキシーンとパールは同じ女性ではないけど、性格的な部分では同じだってことなの。それぞれの人間を形成している人生経験や人生の選択や度胸――もしくは度胸のなさ――から見れば、全く別人なんだけどね」タイ・ウェストが付け加える。

「ミアは両方の役を演じることに不安を持っていなかった。自分をさらけ出すことや無防備になることを恐れていなかったんだ。初めて話した時から、彼女は両方を演じられると確信した。彼女にはマキシーンとパールに元々感じるところがあったんだ。彼女は、夢に向かって突き進む情熱と、夢を手に入れることができなかった恐怖や悲しみ、それぞれに共感していたからね」パールの背景や今の彼女に至った経緯は、タイ・ウェストとミア・ゴスが徹底的に作り上げたものであり、それが『X エックス』の世界観や登場人物の物語の核になっている。

若いフィルメーカーたちのその他のキャストに監督は、ラッパーから俳優に転身したスコット・メスカディ、『ピッチ・パーフェクト』シリーズに出演したブリタニー・スノウ、ドラマ「ジェーン・ザ・ヴァージン」(14)に出演後、『Scream』(22)にも出演したジェナ・オルテガ、オーウェン・キャンベル(『ミスエデュケーション』(日本は配信のみ))、そしてマーティン・ヘンダーソン(ドラマ「グレイズ・アナトミー」(05))など新人からベテランまで多彩な顔ぶれを起用した。

気難しい農夫のハワード役には、監督はピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに出演のスティーヴン・ユーアをキャスティング。タイ・ウェストは「『X エックス』は部分的に、ポルノ映画の制作過程を描いているので、キャスティングが難しい映画だった。

物語の展開を誤解される恐れがあったんだ。だから観客が頭の中で見ている映画と、僕の想定している映画が違うことを納得させるのは大変なことだった。決して自堕落でグロテスクなものじゃない。

それは僕がやろうとしていた対極にあるものだ。起用した俳優たちは、僕が目指していた表現を理解してくれていて、役柄を理解してくれていた」と話す。さらに、ホラー映画には、典型的な人物が登場するとタイ・ウェストは解説する。だが今回は、登場人物を可能な限り人間らしくしようとした。

「僕の映画の多くは、ホラー映画にそぐわない人間が、突然、その世界にはまり込むという内容なんだ。登場人物を肉付けし、親近感を持たせれば、観客は彼らの死を望まなくなる。映画は観客の先回りをして話を進め、サスペンスへと導くんだ。この映画は死体の数が多いということで見に来る人がいるかもしれないが、登場人物全員がいなくなった時に寂しいと感じる映画にしたかったんだ」

監督・脚本:タイ・ウェスト

出演:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ(キッド・カディ)、マーティン・ヘンダーソン、オーウェン・キャンベル、ステファン・ウレ

提供:ハピネットファントム・スタジオWOWOW

配給:ハピネットファントム・スタジオ

原題:X|2022年|アメリカ映画|上映時間:105分|2022 Over The Hill Pictures LLC All Rights Reserved.

happinet-phantom.com/X/

公式twitter@xmovie_jp

7.8(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

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