『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』などで知られる、イギリスを代表する名女優オードリー・ヘプバーンの知られざる真実に迫った、初のドキュメンタリー。その名も『オードリー・ヘプバーン』が2022年5月6日から公開される。
貴族の両親の元で育ちながら、戦争によって家族が崩壊の道を辿り、父親は6歳ま頃に失踪。彼女にとって、大きなトラウマとなったのと同時に、家族への愛に対する想いが強くなったことや、自身もバレエダンサーという夢を諦めるしかなかったことなど、オードリーの幼少期から、世間が知っている女優として成功していったバックステージ。
出演オファーが殺到し、女優として絶頂期に休業してまでも、家庭に入ることを決断した心境。結婚、出産、離婚といった人生の岐路において彼女が何を感じ、何を思っていたかを、俳優のリチャード・ドレイファス、映画監督ピーター・ボクダノヴィッチといったオードリーに魅了された映画人たちや友人たち、オードリーの子どもたち、孫たちのインタビューと秘蔵映像を交えながら描いていく。
今作が他のドキュメンタリーと違って、特徴的なのは、オードリーがバレエダンサーになりたかったことをふまえて、彼女の人生の中の少女期をキーラ・ムーア、女優期をフランチェスカ・ヘイワード、そして高齢期をアレッサンドラ・フェリといった実際のトップ・バレエダンサーが演じ分ける演出があることだ。
今作の監督を務めたのは『Chasing Perfect』(日本未公開)では、伝説的なカーデザイナーのフランク・ステファンソンに迫ったヘレナ・コーン。子どもの頃から、オードリーのファンでもあったヘレナは、オードリーの生き方を追うことで、オードリーが世界に残したものを、現代にも知ってもらいたかったのだ。
なぜオードリーは女優になったのか、なぜ突然女優を休業したのか、なぜ世界を救おうとユニセフ親善大使になったのか……オードリー・ヘプバーンという女優を知るには欠かせないドキュメンタリーが誕生した!!
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