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この映画語らせて!ズバッと評論!!『ゴジラVSコング』アメリカ人のゴリラ愛が大爆発!しかもゴジラも大好き!もうストーリーなんていりませんよ!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『ゴジラVSコング』アメリカ人のゴリラ愛が大爆発!しかもゴジラも大好き!もうストーリーなんていりませんよ!!

作品情報

ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズが製作し、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014年)と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)の壮大な世界観がクロスオーバーする「モンスター・バース」シリーズ。その第3弾となる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、モスラ・ラドン・キングギドラという日本が生んだ人気の怪獣たちが総登場。2019年5月31日に世界同時公開され、これぞゴジラ!というド迫力の怪獣バトルに世界中が熱狂。これまでのシリーズ累計興行収入は全世界で10億ドル以上という大ヒットを記録する。そして2021年、世界中にファンが増え続ける中、モンスター・バースを究極のエンターテインメントへとさらに昇華させる“夢の対決”がついに実現!映画史上で最も象徴的な伝説の2大モンスター、<破壊神>ゴジラと、<守護神>コングが激突する待望の最新作『ゴジラvsコング』がいよいよ登場!前作で強大な怪獣たちとの死闘の末、王<キング>として覚醒したゴジラが今回対峙するのは、同じく王<キング>の座に君臨してきたモンスター、コング!既に公開された42の全ての国と地域で第1位を獲得する大ヒットを記録!世界中を蹂躙しながら、満を持して日本に上陸します!さらに本作には、人気実力共に日本を代表する俳優へと進化を続ける小栗旬が出演!本作で鮮烈なハリウッドデビューを果たし、前二作で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子<芹沢蓮>という謎めいた人物で、物語のカギを握る重要な役どころを演じる。コングの元に突如現れたゴジラ。想像を超えた、空前絶後のスケールで繰り広げられる圧巻の肉弾戦はまさに頂上決戦、地球最大の究極対決。我々人類になす術はないのか―― 。ゴジラを信じ、真意を探ろうとする者、故郷を求めるコングと心を通わせる少女。人類の味方か、人類の脅威か。怪獣を取り巻く人間たちの様々な思惑も描かれていく。
ゴジラとコング。自然界最強の力が激突し、歴史に残る壮大な戦いを繰り広げる。彼らはなぜ戦うのかー。果たして、この最強対決の勝者は―― 。

『ゴジラVSコング』レビュー

今回の批評は、非常に頭の悪いような感じになってしまっているかもしれないが、作品自体がそうであるから、こちらとしてもバカになって観るしかない。真面目に観てしまったら負けな作品だ。

アメリカ人はゴリラや猿が大好き。『猿の惑星』でも黒人を猿に見立てていたり、怪物も障害者をモデルにしていた。元を辿っていくと、今はあたりまえなキャラクターも実は差別的な背景があったりするわけだが、今となっては中和されてしまっていて、デカいゴリラが好きという単純なゴリラ愛が前に出ている。

コミックにも映画にも、猿のキャラクターが多く登場するアメリカにおいて、今となってはキングコングはその猿愛の頂点!!

いつしか、日本を代表する怪獣のゴジラさんもアメリカのファンの方が圧倒的に多い環境になってしまった。ゴジラもゴリラも大好きなアメリカ人が喜ばないわけがない、とにかく内容なしの肉弾戦の連続。

コジラとキングコングがのちに激突することは、前々からアナウンスされていたのだが、キングコングはゴジラと比べればかなり小さいというか、「モンスターバース」においてのゴジラが大きすぎる。

この身長差をどう解決するのかということをずっと議論されていたわけだが、あっさりと「大きくなりすぎた」で解決されてしまった。これにはズッコケた人も多いのではないだろうか。

2時間超えのアトラクションとして観る分には機能していることもあって、これを映画館で観るのは、一種の娯楽作の到達点として楽しむこともできる。

しかし、劇場公開と同時に配信開始されたHBO Maxの配信版をテレビやパソコンなどで視聴した人にとっては、人間側のストーリーの薄さに耐えられるのだろうか。

特に小栗旬演じる芹沢蓮というキャラクター。このキャラクターは、『GODZILLA ゴジラ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場した、渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士の息子という設定であるが、何の説明もなく登場する。

何故、怪獣との共存を願っていた父とは真逆に、ゴジラを敵視していて、いったいどういったバックボーンのあるキャラクターなのかが、全く見えてこないのだ。

小栗旬は群を抜いて薄っぺらいが、他のメインキャラクターたちも似たようなものである。

小栗旬も「こんなはずじゃなかった...」と思っているだろうが、この映画においては仕方ない!

人間側に注ぐべき愛の量も全て、コジラとコングともう1体のアレに注ぎ込んでしまったのだろう。そこまでの怪獣バカたちが集まったからこそ、ここまで到達できたという事実もある。

点数 77

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