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15歳の頃に執筆した脚本を本人が監督・主演し完成させた『スザンヌ、16歳』

15歳の頃に執筆した脚本を本人が監督・主演し完成させた『スザンヌ、16歳』

2000年のパリ生まれ。俳優のサンドリーヌ・キベルランと、ヴァンサン・ランドンの長女として誕生したスザンヌ・ランドンが15歳の頃に執筆した50ページほどの脚本を、19歳のときに自ら主演・監督も務め、『スザンヌ、16歳』を完成させた。

子供から少女、そして大人に変わる、だけど少し早すぎた…そんな青春のグラデーションをそのまま映像にしたかのような、繊細なタッチの映画である。

同級生がみんな子供っぽく、バカに見えてしまう大人びたスザンヌだが、スザンヌ自身、特別な経験があるわけでもなく、そんな同級生となんら変わらない自分にもイラだちともどかしさを感じる中で、たまたま出会う大人の男性ラファエル。

1回だけではなく、何度も目にするが、いったい誰なのか、何の仕事をしているのかも全くわからないラファエルに漠然とした憧れと恋心を抱いてしまい、相手も実はまんざらでもない…というきっかけから、スザンヌの淡い恋物語が展開されていく。

年が20歳ほども離れているラファエルとは、共通する話題もほとんどなく、ぎこちない日々が過ぎていく。

オペラを通じて心が繋がっているようにも感じられるが、これは錯覚なのか、本当に恋なのか…妄想と幻想が入り混じるスザンヌの心境が映像として伝わり、大人を求めていた自分が、大人になるには早すぎるのではないかとも思うようなっていく…

スザンヌの決断、そして2人の運命から目が離せない

【キャスト】スザンヌ・ランドン、アルノー・ヴァロワ(DBPMビート・パー・ミニット」)、フレデリック・ビエロ、フロランス・ヴィアラ、レベッカ・マルデール
【スタッフ】監督・脚本: スザンヌ・ランドン、編集:パスカル・シャヴァンス、音楽:ヴァンサンドレルム
2020年/フランス/77分/原題:16 Printemps (Seize Printemps)
HPアドレス:suzannel6.com
【配給・宣伝】太秦、ノーム

8月 21 日(土)より ユーロスペースほか全国順次公開!!

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