ラジオ番組「バフィーの映画な話」Spotifyなどで毎週配信中!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『ブレイブ 群青戦記』戦争教育を受けていない現代高校生がこんなに命を投げ出せるものだろうか...

この映画語らせて!ズバッと評論!!『ブレイブ 群青戦記』戦争教育を受けていない現代高校生がこんなに命を投げ出せるものだろうか...

作品情報

退屈な授業と、常勝を義務付けられた部活。“その日”は、彼らにとっていつもと同じ学校生活だった。自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、部活にも力が入らないでいて、幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、そんな蒼のことを気にかけていた。いつもと変わらない日々の中だったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変する。学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来して、学校生徒はパニックに!次々と生徒が倒れていく中、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまったことに気付く。果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、平和な現代に戻ることができるのか?いま、歴史上で決して語られることのなかった、前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!

『ブレイブ 群青戦記』レビュー

現代人が戦国時代にタイムスリップするものはあるし、学校ごととなると漂流教室などもあるのだが、タイムスリップの原理がゆるゆる。原作もこうなのだろう...かなり雑な設定である。『戦国自衛隊』というよりは、『幕末高校生』と『漂流教室』に近い。

細かい説明はいらないぜ!!と言わんばかりに、急にタイムスリップして急に落武者ゾンビが襲ってくるかと思えば、いつの間にか消えていて、次の相手は織田信長という、横スクロールアクションゲームのような展開の映画である。

いきなりバトルシーンがないと、子供が飽きてしまうということで、ゴジラの初登場スピードが年々、早くなり、最終的にはハム太郎と同時上映にまでしてしまった東宝だからなのか、とにかく冒頭からの物語導入が急ピッチ過ぎて、ドラマ性の欠片もない。

目の前で大勢殺されて、血だらけになったにも関わらず、あえて敵陣に突っ込もうとする勇気が、戦争教育を受けていない、現代の高校生にあるのだろうか。

遠隔で攻撃ができる時代になって、戦争がシューティングゲームのように思ってしまう若い世代の兵士が問題になっていたが、ゲームのように単純だと平和ボケしているということだろうか。

それは置いといたとしても、刀を持っている相手に空手やボクシングは...自殺行為にしか思えないし、学校ならば、もっと刃物系あるのではないだろうか。

目つぶしじゃなくて、硫酸とかの危険な化学薬品持っていけばよくないですか?

野球部や野球関係のものしか持っていかないとか、型にはまり過ぎていることは良いとしても、もっと殺傷能力の高い改造をしないと...仲間が死ぬんだから...こんなに高校生って頭悪いのって思わせたいのだろうか?

スポーツ部は頭悪いという皮肉が入っているようでならない。

学校全体なら自転車や教職員用の駐車場に車がないのもおかしい。そんな学校ってある??都合の良い設定、都合の悪いものは学校にない。

装備も用意もおバカ過ぎませんか...

もう少し注意したら助かったはずの高校生が無駄にバタバタと死んでいって、その都度、感動ポルノを見せたいだけのようなシーンのオンパレード。

出オチ設定を無理やり繋げているような力業映画であり、細かいことを考えてはいけないのだろうが、そうは言ってられないことが多すぎる。

高校生が大量に死んだ状態で元の時代に戻った後、家族や世間にはどう説明するのかわからないが、その後、普通に学校通っていられる?

点数 77

この映画語らせて!ズバッと評論!!カテゴリの最新記事