最高にクールな映画音楽改め、SOO→COOL MOVIE MUSIC!映画音楽紹介!!
最近インド映画の曲が連続してたこともあり、仕切り直しといきたいところで、アメリカかイギリスの曲を紹介しようと思っていたら……出会ってしまった!!という曲。
ヒンディー・ソングよりもクセの強い曲の紹介になってしまったが、今回紹介するのは、先日試写で観た『メイド・イン・バングラディシュ』の中で使用されていたバングラ・ソング「JATRA BALA」
映画自体も良い作品だったが、それは別の機会に紹介するとして、気になってしまったのが、使用曲のセンスの良さ。この「JATRA BALA」という曲は劇中とエンドロールで使用されている。
オンライン試写で観たこともあり、気になってエンドロールで一時停止しながら(オンライン試写はコレが便利)、使われている楽曲を調べると、この曲はミラ・イスラムというアーティストによるもので、さらにミラ・イスラムについて調べてみると、バングラデシュの中でも、世界に通用するというか、意識したポップソングを多く歌っているアーティストだった。最近はミラという名前で活躍している。
この曲自体が10年以上前のもので、バングラデシュの映像技術がまだまだ発展途中ということもあって、かなりチープなものとなっているし、急に参加させられたかのような、バックダンサーのやる気のなさも逆に癖になるが、キャッチーなサウンドであることは間違いない。
そしてもう1曲、こちらも劇中で使用されている「ローカルバス」という曲。
こちらは2016年に発表された、バングラディシュの大御所フォークシンガーMomtaz BegumとPritom Hasan、そしてラッパーのShafayat Hossainのコラボ楽曲。
一見ミスマッチな組み合わせに思えるが、「ローカルバァ~ス」というフレーズが癖になる。
2010年代後半になると、これもインドと共通する部分で、映画でも少し描かれているが、急激なデジタル化、グローバル化によって、他国文化に触れる機会が多くなっていったことから、音楽性もかなり進化してきたように感じられる。
ヒンディー・ミュージックも進化してきているが、バングラもなかなか侮れないと感じさせる曲だ!
バングラデシュというと、固定概念として、なんだか古臭いイメージもあるし、実際にそういった部分もあるが、やはりデジタル化の影響というのは強く、映画も音楽も、油断していると、意外な国に先を越されてしまうかもしれない。
今回紹介した曲は、バングラデシュの映画なんて興味ないと思っていたら出会えないものだっただけに、こういった発見や世界の文化を知るうえでも好き嫌いはしないで何でも観た方がいいと改めて思った
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