イントロダクション
マイヤー・ランスキー。禁酒法時代から戦後まで、アメリカの暗黒街を牛耳った伝説のギャング。年老いたランスキーに、作家のストーンがインタビューを行う。そこで語られた、驚くべき物語とは?『ギャング・オブ・アメリカ』は、1910年代から1980年代まで、時代を行き来しながら、1人のマフィアの凄惨な人生を追ってゆく。
禁酒法時代の、ギャングたちの抗争。戦後の、政治と結びついて巨大化してゆく犯罪と謀略。恋人、そして家族とのドラマ。生まれて来た、障害を持つ息子。ユダヤ人としての、イスラエルとの密かな関係。現代パートでは、老マフィアと作家の精神的な戦い。FBI捜査陣との駆け引き。巨額資産の謎を追う、サスペンスフルなクライマックス。『ゴッドファーザー』シリーズを想わせる、大河ドラマ的スケール感で映画は展開。様々なエピソードを多角的に繰り広げながら、20世紀のアメリカ裏面史そのものを描き出してゆく。
出演は、ランスキー役に『ピアノ・レッスン』『レザボア・ドッグス』『タクシードライバー』の名優ハーヴェイ・カイテル。作家役に、『アバター』シリーズの新作が待たれるサム・ワーシントン。若き日のランスキーには、『オーヴァーロード』『ザ・ブリザード』のジョン・マガロ。また、本作の監督・脚本を担当したエタン・ロッカウェイの父親であるロバート・ロッカウェイは、実際に生前のランスキーにインタビューを行っている。サム・ワーシントンが演じる作家、ストーンのモデルでもある。
ストーリー
1981年、マイアミ。作家のデヴィッド・ストーンは、伝説的マフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことになる。出された条件は、『俺が生きているうちは、誰にも読ませるな』。そして、ロング・インタビューがはじまり、ランスキーは自らの人生を赤裸々に語りはじめる。それは、半世紀以上におよぶ、ギャングたちの壮絶な抗争の記録だった。
1912年、幼いランスキーはニューヨークにやって来た。貧しい移民の子がのし上がるには、危ない橋を渡るしかない。ラッキー・ルチアーノの兄弟分になったランスキーは、禁酒法下であらゆる犯罪に手を染めてゆく。殺し屋集団《マーダー・インク》を組織し、邪魔者は容赦なく闇に葬る。冷徹なやり方で、ランスキーは犯罪シンジケートの顔役として、アル・カポネやフランク・コステロと肩を並べる存在まで上り詰めた。戦後、キューバに進出したランスキーは、カジノ経営で巨万の富を築く。FBIの追及で《マーダー・インク》の殺し屋たちは次々と逮捕されるが、ランスキーの悪事が暴かれることはなかった。 インタビューが終わりに近づいた頃、ストーンは異変に気付く。ランスキーの捜査を続けていたFBIが、ストーンのインタビュー原稿に目を付けていたのだ。FBIが追っているのは、莫大なランスキーの資産だった。3億ドルともいわれる金は、どこに隠されているのか?そして捜査協力を強いられたストーンは、ある“決断”を下すことになる……
スタッフ・キャスト
監督 : エタン・ロッカウェイ
脚本 : エタン・ロッカウェイ
出演 : ハーヴェイ・カイテル『ピアノ・レッスン』『レザボア・ドッグス』『タクシードライバー』
サム・ワーシントン『アバター』『ターミネーター4』『タイタンの戦い』
ジョン・マガロ『オーヴァーロード』
アナソフィア・ロブ『チャーリーとチョコレート工場』
ミンカ・ケリー『大統領の執事の涙』
デヴィッド・ジェームズ・エリオット『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
ダニー・A・アベケイザー『THE ICEMAN 氷の処刑人』
クレジット
製作:ロバート・オグデン・バーナム『エージェント・ウルトラ』
ジェフ・ホフマン、エリック・ビンス
リー・ブロダ『プライベート・ウォー』
製作総指揮: ニコラス・シャルティエ『ハート・ロッカー』
ジョナサン・デクター『AVA/エヴァ』
トッド・ホフマン『運び屋』
アラン・パオ『イット・フォローズ』
ジェフ・ライス『ローン・サバイバー』
撮影: ピーター・フリンケンバーグ
編集: スティーヴン・ローゼンブラム
マーティン・ハンター
プロデューサー:
音楽:マックス・アルジ『ブラック・ウィドウ』
© 2021 MLI HOLDINGS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2021年/アメリカ映画/英語/119分/シネマスコープ/字幕:草刈かおり/原題:LANSKY
提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
2022年2月4日(金)より公開
- ネットもSNSも遮断されたインドの全寮制女子高を舞台に、少女たちは”自分”とは何者なのかに葛藤する!!『女子高生は泣かない』
- 第96回アカデミー賞:映画評論家バフィー吉川の最終受賞予想!事実上『オッペンハイマー』のひとり勝ち状態か?!
- インド音楽界の歴史が動いた!22年ぶりのメジャーガールズユニット”W.i.S.H.”誕生!K-POPに次ぐ世界市場を狙う!!
- この映画語らせて!ズバッと評論!!『マダム・ウェブ』始まらないドラマのプロローグを観ているような感覚になるが、若手女優たちが唯一の救い!!
- 【ちょこっとレビュー】地域復興ムービーとして応援したい気持ちを裏切るほど中途半端な主人公像『レディ加賀』
コメントを書く