初の映画本『発掘!未公開映画研究所』の出版が待たれる映画評論家・映画ライターのバフィーによる徹底アカデミー賞分析。
■長編アニメ映画賞
『2分の1の魔法』
『フェイフェイと月の冒険』
『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』
『ソウルフル・ワールド』
『ウルフウォーカー』
扱っているテーマ、斬新さ、デザインのセンスから総合的に評価するとすれば『ウルフウォーカー』なのだが、『ウルフウォーカー』は配信系作品。
『ソウルフル・ワールド』も哲学的で斬新なデザインも魅力的。Disney+での配信スルーとなったが、本来は劇場公開作品。
今回長編アニメーション部門において、おもしろい点がある。
それはNetflixの映画 『フェイフェイと月の冒険』の存在だ。
この作品を監督を務めたジョン・カースとグレン・キーンは、かつてディズニー作品を多く手掛けてきたアニメーターである。それがNetflixに引き抜かれて制作したのが今作なのだ。
つまりディズニーに残っている者とディズニーから引き抜かれた者との戦いが勃発しているのだ。
おそらく『フェイフェイと月の冒険』は受賞できない。となるとディズニー作品で 『フェイフェイと月の冒険』をねじ伏せたという構図が理想的なのだ。となると『2分の1の魔法』ではイマイチ説得力がないが、『ソウルフル・ワールド』なら皆が納得することからも有力となってくる。
アカデミー賞においてディズニーの影響力が強ければ『ソウルフル・ワールド』、単純に作品を全体的に評価した場合は『ウルフウォーカー』だろう。
- ネットもSNSも遮断されたインドの全寮制女子高を舞台に、少女たちは”自分”とは何者なのかに葛藤する!!『女子高生は泣かない』
- 第96回アカデミー賞:映画評論家バフィー吉川の最終受賞予想!事実上『オッペンハイマー』のひとり勝ち状態か?!
- インド音楽界の歴史が動いた!22年ぶりのメジャーガールズユニット”W.i.S.H.”誕生!K-POPに次ぐ世界市場を狙う!!
- この映画語らせて!ズバッと評論!!『マダム・ウェブ』始まらないドラマのプロローグを観ているような感覚になるが、若手女優たちが唯一の救い!!
- 【ちょこっとレビュー】地域復興ムービーとして応援したい気持ちを裏切るほど中途半端な主人公像『レディ加賀』
コメントを書く