THE映画紹介とは?
THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。
アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!
今回紹介するのは『シンクロナイズド・モンスター』
作品情報
『プラダを着た悪魔』『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイ主演で、なぜか巨大怪獣を操ることができるようになった負け組の女性が、自らの人生と世界の危機に立ち向かう様を描いた異色モンスター映画。ニューヨークで職を失い、毎晩のように酒に酔って暴走した挙句、同棲中の彼氏に追い出されてしまったグロリア。すべてを失った彼女は生まれ育った故郷の田舎町に帰ってくる。その一方、韓国ソウルで謎の大怪獣が出現したというニュースが世間を騒がせていた。テレビに映し出された怪獣の映像を見たグロリアは、ある異変に気づく。それは自分の動作が巨大怪獣の動きと見事にシンクロしているという驚きの事実だった。舞い上がったグロリアは、怪獣を操り世界を混乱に陥れるが……。主人公のグロリアを演じるハサウェイは製作総指揮も務め、ジェイソン・サダイキス、ダン・スティーブンス、オースティン・ストウェルらが脇を固める。監督は『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』『ブラック・ハッカー』のナチョ・ビガロンド。
『シンクロナイズド・モンスター』基本情報
2016年製作/110分/G/カナダ
原題:Colossal
監督・脚本:ナチョ・ビカロンド
出演:『オーシャンズ8』『マイ・インターン』のアン・ハサウェイ、 『マザーズ・デイ』『恋人まで1%』 のジェイソン・サダイキス、『美女と野獣』『恋人まで1%』のダン・スティーブンスなど。
アン・ハサウェイと怪獣がシンクロ?
アン・ハサウェイ演じる主人公・グロリアがある日、ソウルに出現した怪獣と動きがシンクロしていたというトンデモ設定な映画で話題となった作品。
アン・ハサウェイはアカデミー賞受賞後、スランプに陥ったことがこの映画に主演するという過ちを犯したのだろうか...更には製作総指揮もしている。
何故シンクロするのか?一応、映画の中で何故シンクロしているのかという説明はあるものの、意味がよくわからない。
グロリアとオスカーに起きた子供のころの出来事がきっかけでグロリアの故郷の一部とソウルの一部が繋がってしまって、その部分に立つとソウルではグロリアは怪獣、オスカーはロボットになる...何で?
最近、この何で?っていうのが無視されている設定の映画が多い気がする。いくらフィクションでありえないことだろうと作品ならではの見解ってあるべきだと思うんだけど...
オスカーがサイコパス化する様子をじわじわと…
ツッコミ所満載の映画ではあるんだけど、見どころとしては怪獣パニックではなく、オスカーがいかにサイコパス化していくかという過程を描いたものでいろんな要素が詰め込まれているためコメディというジャンルになっているものの、この要素はサイコスリラーに近い。
最初はいい人で協力的な存在だったオスカーが自分の気持ちに気づいてくれないグロリアにイライラして徐々に理性を失っていく姿は悲しくなってくる。怪獣とか関係なく、この設定で1本のスリラー映画を作った方がよかった気もする。余分な要素がいっぱいあり過ぎて、どうしても霞んでしまう。
この映画はアン・ハサウェイの女優人生へのメタファーなのか?
個人的に解釈すると、ネタバレになってしまうが、ラストで怪獣がオスカーを投げ捨てるシーンはアン・ハサウェイがオスカー(つまりアカデミー賞)を投げ捨てるという意味なのだろうか??
オスカーは私に近づいてきた、しかし思っていたものとは全く違うもので、自分を苦しめる存在ではなかった…
『レ・ミゼラブル』でアカデミー助演女優賞を受賞したことでプレッシャーとなり、スランプ状態に陥ったアン・ハサウェイがいろんなジャンルの映画を試行錯誤するものの、失敗。最終的にはオスカーを投げ捨てて、新たな女優人生への出発を表したことに対してのメタファーであれば、これはアン・ハサェイが出るべき映画と語った意味が見えてくる。
そう考えるとこの映画のジャンルに問われないということの意味に説明がついてしまい、妙に納得ができる。
シンクロナイズドモンスター【Blu-ray】 [ ジェイソン・サダイキス ] 価格:4,034円 |
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