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コラム:運営母体が独特すぎる日本のHuluはどこへ向かうのか、ジブリを配信しないのは何故か……。

コラム:運営母体が独特すぎる日本のHuluはどこへ向かうのか、ジブリを配信しないのは何故か……。

動画配信サービスのHuluにどんなイメージを持っているだろうか?NetflixやDisney+と比べてオリジナル作品が少なく、既存の映画やバラエティに頼った特徴のないものと思っていないだろうか……。

もともとディズニーの傘下である米Huluは、Disney+がファミリー向け作品を配信するのに対して、大人向けの作品をHuluで補う役割を果たしていた。そのためDisney+とHuluはパックで加入する人が多い。

Disney+がSTARを取り込んだことで、その役割をSTARが引き継ぐことになったが、Huluは、より多様性に特化したコンテンツ制作を目指し、独自の進化に向かっている。

ところが日本の場合は少し事情が違っている。日本のHuluは、日本テレビが運営しているため、ディズニーとは無関係に近く、米Huluオリジナル映画やドラマを逆に配信できないという不思議な状況となっているのだ。

日本で劇場公開された『リトル・モンスターズ』や『パーム・スプリングス』、『RUN/ラン』、アカデミー賞にもノミネートされた『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』などがHulu作品と知らない人も多いのではないだろうか。2022年8月に配信が予定されているプレデターの新作映画『Prey』も日本の場合は、Disney+もしくは劇場公開といったところだろう。

Disney+で配信されている『パム&トミー』や『Love,ビクター』も実はHuluのドラマだし、Huluプレミアムとして配信されている『ザ・バイト』も米Hulu作品ではなく、Spectrum Originalsのもの、6月から配信開始の『チャッキー』もNBC系列のケーブルチャンネル「SYFY」で放送されているものだ。

日本では米Huluのオリジナル作品を逆に配信できない打開策として、『君と世界が終わる日に』のように日本テレビと連動した日本独自のオリジナル作品や『サタデー・ナイト・ライブ』やMTVのリアリティショーといった、日本においてはHuluでしか観られないバラエティも充実している他、日本未上陸の配信サービスやケーブル局の受け皿としての大きな役割を果たしている。

パラマウントプラスやピーコックも現時点で日本に上陸する可能性は低く、権利の関係上でNetflixやDisney+で配信できない作品も多い。

パラマウントプラスの作品は『コヨーテ』『スポンジ・ボブ: スポンジ・オン・ザ・ラン』などがNetflix、『スタートレック:ローワー・デッキ』『インフィニット 無限の記憶』などがAmazonプライムビデオといったように、かなり分散されてしまっていて、Huluはコンテンツの取得に出遅れてしまっている。

しかし、これからも増え続けるであろう配信サービス。日本で視聴できない配信サービスの受け皿としての機能を発揮できるとなれば、配信サービス界の救世主となる可能性は高いのだ。

そこで気になるのがジブリ作品の配信についてだ。一部の海外ではNetflixやHBO Maxで配信されているが、日本では現時点で配信しているサービスはない。日本では、シブリと日本テレビの関係性が深いため、日本で配信するとなればHuluの可能性が高く、Huluでの配信を待ち望んでいる人も多い。

しかし、そこはかなり慎重になっているはず。というのも、「金曜ロードショー」の視聴率を支えているのは、ジブリ作品だからだ。ただでさえ配信されている作品が多いというのに、ジブリをいつでも観ることのできる環境にしてしまったら、「金曜ロードショー」の存続が危うくなってしまう。

そんな地雷を踏むようなことをするだろうか……と考えると、日本においてジブリを配信するのは、まだまだ難しいだろう。

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