9月2日からも日本でもAmazon プライムで独占配信されるカミラ・カベロ主演版『シンデレラ』
ディズニーやおとぎ話としての印象が強い「シンデレラ」を新たな解釈や現代的な概念などをアップデートした作品。
シンデレラがファッション・デザイナーを夢みる女性という設定で描かれ、そんなシンデレラをサポートするキャラクターとして登場するファビラス・ゴッドマザーを演じているのは、今やLGBTQの象徴ともされるビリー・ポーター。
今ままでゴッドマザーといえば、当然のように女性が演じてきたわけだが、その固定概念を覆すのには、ベストキャスティングともいえるだろう。
ビリー・ポーターという人物は、アカデミー賞などの映画賞やイベントにでド派手な衣装で現れるイメージが強いかもしれないが、もともとは「キンキー・ブーツ」などのミュージカル俳優であり、ライアン・マーフィが製作したラテン系とアフリカ系のLGBTQコミュニティを描いたドラマ 『POSE/ポーズ』でエミー賞主演男優賞したことがきっかけで一般的にも知られる存在となった。
第92回アカデミー賞でジャル・モネイとのパフォーマンス共演も話題となった。
ステレオタイプを発信し続けてきたディズニーも『ノエル』のように、男性のイメージが強かったキャラクター概念を覆す作品にも着手する中で、『アナと雪の女王2』も、まだジェンダー問題としては、直接的な表現が難しい壁にぶち当たっている状況。
そういった点では強い、AmazonやNetflixといった配信サービスが、斬新な切り口からディズニーと差別化をするというのも納得がいくが、ディズニーも別口で「Star」という動画配信サービスを展開させていくことからも、コンプラやポリコレの中で、現代的でかつ冒険的な作品をどう展開していくということも課題ではないだろうか
Amazonオリジナル映画『シンデレラ』は9月2日より配信開始!!
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