カプコンの人気ゲーム「バイオハザード」を初ドラマ化した『バイオハザード』が7月から配信開始されたが、待望のドラマ化という話題の中で批判的な意見が殺到してしまった。
配信1週目では、人気ゲームのドラマという触れ込みもあったことで、そこそこ健闘するものの、2週目からは成績が伸び悩むという状況が続いていた。
ゲームシリーズを通してのヴィラン、アルバート・ウェスカーの家族が描かれるというアプローチは斬新でおもしろかったし、クリーチャーを多く登場したことで、モンスター・パニック的な要素も加わっていたが、決定的な問題点としてウェスカーのイメージが、あまりにもゲームのイメージとかけ離れていたことで従来のゲームファンに批判を受けてしまったのだ。
そしてこの度、正式にシーズン2の制作が中止となった。長期シリーズ化を計画していただけに、現在配信されているシーズン1の全8話で完結するというのは、かなり残念な結果だ…….
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のアクション映画というイメージの定着から脱却を目指し、制作された映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の場合は、逆に徹底的にゲームに寄り添ったものの、これはこれで批判を受けることが多かっただけに、改めてゲームを実写化することの難しさを痛感するクリエイターたちも多かったはず。
Netflixでは『ロックマン』や、先日フランシス・ローレンスが監督に決定した『バイオショック』といった、ゲームを原作とした作品が今後多く控えているだけに、それらの製作方針に何等かの影響がなければ良いのだが…….。
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