試写で一足早く観た感想としては、今年最大のエンターテイメントと言っても過言ではない!
冒頭に流れる、キャストのお披露目曲「イン・ザ・ハイツ」の見事なまでの再現度に加え、舞台よりもカラフルな色彩で演出された、舞台超えのオープニングには、思わず「ここまでやってくれた」という想いに涙を流してしまった!!
今年は『リスペクト』『ウエスト・サイド・ストーリー』『ジェイミー』『Tick, Tick… Boom!』などなど…ミュージカル映画イヤーである。
ハッピーなエンターテイメントという印象の強いミュージカルではあるが、実は差別や政治に対してのメッセージ性も強く、ストーリーだけを聞くと暗い気持ちになってしまうこともあるが、そんな暗い話題をハッピーに処理してしまうものこそがミュージカルの醍醐味でもある。
新型コロナで暗くなってしまった世の中を救うには、ミュージカルというエンターテイメントはうってつけなのだ。
詳しい評論は公開日近くにするとして、日本公開日までに、『イン・ザ・ハイツ』が何倍も楽しめる要素を紹介していく企画の第1回目は「美術」
今作の監督であるジョン・M・チュウの出世作でもあり、アメリカ映画だというのに、オールアジア人キャストで製作したことが話題となった『クレイジー・リッチ!』だが、『クレイジー・リッチ!』の色彩感覚は正にミュージカル向きと言っても過言ではなかっただけに、今回のミュージカルを監督する流れというのは、もはや必然でもあったのだ。
そんな色彩感覚とミュージカルの融合を実現に導いたのは、『クレイジー・リッチ!』でも美術を担当したネルソン・コーツとセット・デコレーターのアンドリュー・ベースマンの力も大きく働いている。
舞台構図は勿論のこと、壁に書かれているグラフィック・アートや絵のひとつひとつが素晴らしいのだが、個人的に注目してもらいたい点は、アンソニー・ラモス演じるウスナビが店長をしているスーパーの商品配置である。
置いてあるのは、そこらにある単なる食料品や日用品、雑貨の数々なのだが、配置の仕方に工夫が感じられる。ここまでスーパーがアートの一部のように演出された映画があっただろうか…
是非、劇場でアート体験してもらいたい!!

『イン・ザ・ハイツ』2021年7月30日(金)公開
オフィシャルサイト:http://intheheights-movie.jp/
オフィシャルTikTok:https://www.tiktok.com/@intheheightsm…#インザハイツ
監督:ジョン・M・チュウ『クレイジー・リッチ!』
製作:リン=マニュエル・ミランダ『モアナと伝説の海』作曲/歌、ミュージカル「ハミルトン」
出演:アンソニー・ラモス『アリー/スター誕生』『トロールズ ミュージック・パワー』
コーリー・ホーキンズ『キングコング:髑髏島の巨神』『ウォーキング・デッド』『ブラック・クランズマン』
レスリー・グレース
メリッサ・バレラ『カルメン』
ダーシャ・ポランコ『オレンジ・イズ・ニューブラック』『ジョイ』
オルガ・メレディス「イン・ザ・ハイツ(舞台版)」
ジミー・スミッツ「スター・ウォーズ」シリーズ 、『デクスター 警察官は殺人鬼』
配給:ワーナー・ブラザース映画
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