作品情報
【ストーリー】
1986年ペンシルベニア。
“呪いの鏡”にまつわる謎の超常現象が次々発生。
邪悪な悪魔は、婚約中であるウォーレン夫妻・最愛の娘に定め、
家族、そして結婚を引き裂いていく。
その先には想像を超えた【最後の儀式】が待ち構えていた。
【クレジット】
出演:ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソンほか
監督:マイケル・チャベス
脚本:イアン・B・ゴールドバーグ、デヴィッド・レスリー・ジョンソン、リチャード・ナイン ジェームズ・ワン
製作:マイケル・クリアー ピーター・サフラン、ジャドソン・アーニー・スコット、ジェームズ・ワン
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2025年10月17日(金)公開

2013年からスタートした「死霊館」シリーズが、ついに完結……。といっても今作の続編となるドラマシリーズが製作されることになったのだから、キャストは変わったとしても、ウォーレン夫妻の旅は続くのだ。
前々から、このシリーズは単発でやるよりも、「スーパーナチュラル」みたいな超常現象ドラマシリーズとして描いていった方が良いと思っていただけに、遅すぎた決断に思えたのだが、「SAW」のドラマシリーズとかも白紙になったりしてるから、まだ信用しきれない部分もある。
さて今作は、シリーズとしては通算9作目となる。頑なにユニバースの一部であることを否定し続けている『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(2019)のマイケル・チャベスが監督を務めるようになった「死霊館」としては、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021)から、『死霊館のシスター 呪いの秘密』(2023)を間に挟み、3作目となる。
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の脚本はデヴィッド・レスリー・ジョンソンだったものの、デヴィッド・フィンチャーの『セブン』()を意識した捜査劇にしてしまったことが不評だったからなのか、ラストだから張り切ったのかわからないが、今作では脚本家が複数付いている。
マイケル・チャベスは、ホラーという枠組みのなかで別ジャンルの色を強く出そうとする監督でもあって、『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の場合は、それが割と成功していた。
『 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の場合は、捜査劇もそうだが、夫婦の絆に焦点を当てていたこともあり、ラブストーリー的な要素も加わっていた。今作においてもそれは健在で、今回は家族の絆に焦点を当てていた。
別要素を組み込むことは悪いことではないものの、欲張りすぎると、本末転倒でホラー自体の味が薄れてしまうわけで、今作の中でもその危険信号はいたるところにあった。ジャンプスケアはたくさんあってビックリポイントは多いものの、怖いかといえば……。なんか幽霊老婆のヴィジュアルも変だし。
前作の批評の中で「そろそろウォーレン一家の娘あたりがロレインと同じ能力に覚醒するような気がする..」と書いたが、実際にそうなる作品であったのだが、ただ、ジュティって割と蔑ろにされてきたキャラクターだった気がしていて、観客のほとんどは、ジュディってどんなキャラだったけ?って状態じゃないだろうか。
実際に単なるサポーターにしか思えていなかった部分が強く、今までの扱われ方がメタ的に娘と正面から向き合ってこなかったこととして取り入れているのか、いないのか、それは微妙なところではあるものの、そういうことにしておこう。
自分の運命から目を背けても、宿命(悪魔)からは逃れられない~といった、精神の成長、トラウマからの脱却など、どこかで観たことがあるようなテーマが羅列されているわけだが、ラストだから大盤振る舞いで、「死霊館」シリーズに登場したキャラたち、サポートキャラだけではなく、助けた人々、家族なども。
そして今作に登場する家族もそうだが、心霊現象や悪魔が関与した騒ぎなど、バカにされて、メディアのおもしろネタにされるだけで、真剣には相手にしてもらえないが、ウォーレン夫妻の場合は、新味になって助けてくれて、実はその後の交流(アフターケア)もしていたことが、今作の人脈を通してわかるようになっている。それに関しては、”みんな「家族」なんだ”という意味で『ドリームガールズ』(2006)の「Family」が頭の中で再生されそうな感動が少しあった。
最終的に「結局、あれって何だったの?」という疑問が残るし、よくよく考えれば変な部分も多いが、それも”みんな「家族」なんだ”で押し通そうとしている力技をすごく、すごく感じる。
あと変なものを蚤の市で買ってくるのはやめろ!!と思ったけど、捨てる分には災いがあっても売る分には大丈夫なのか??
総合評価:80点



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