
作品情報
舞台は300年前のアメリカ。主人公はネイティブ・アメリカン最強の部族の女性ナル。荒野のハンターたちと共に育ち、自身も戦士である彼女に目に見えぬ危機が迫る。──しかし部族は“何”に勝利しなくてはならないのか?[生きるために狩りをする人類]vs[狩りをするために生きるプレデター]。狩るか狩られるか、種族と技術の壁を越え、戦士の誇りをかけた“最初の戦い”が始まる。
『プレデター:ザ・プレイ』レビュー

今作は非常にシンプル、そして非常にストレートにプレデターの「狩人」という要素を際立たせた作品だ。
コマンチェ国家をベースとした物語を描くために、ネイティブ・アメリカンの女優、アンバー・ミッドサンダーを抜擢するといった、徹底ぶりは評価できるし、プレデターがネイティブ・アメリカンから土地を奪った白人たちと同様に、ネイティブ・アメリカンにとっては未知の存在のメタファーのようにも感じられるなど、意外と社会派な側面を描こうとしている気配を感じる。
その発想や着眼点というのは、おもしろいとは思うし、狩るか狩られるかというテーマについては、一作目の筋を通っているのだが、映画としては、どうしてもこじんまりとしてしまっている。
そういった点から、劇場公開はスルーしたというのが理解できる。
ネイティブ・アメリカンの女性の成長を描くといった要素はあるが、基本的には、戦っているだけの単純なシーンが多く、プレデターという誰もが知るキャラクターを現代において、こんなにシンプルに描く必要性があったのかという疑問も残る。
舞台が1700年代ということで、人間たちの武器が現代と比べれば古臭いのは言うまでもないが、プレデターの武器までが人間の進化にあわせて、原始的な武器になっているのは気になるところ。
プレデターというのは宇宙からやってくるわけで、人間の文明をはるかに超えた武器を所有しているというイメージがあっただけに、何だか拍子抜けしてしまう。
コミックやゲーム、映画だと『プレデターズ』で様々なスタイルのプレデターが登場したように、今回登場したタイプがたまたま古代武器のようなものを好むタイプだったのかもしれないが……
様々な国、様々な時代、様々な惑星……などと、無限に作れてしまう便利な設定ではあるのだが、そういったテイストの作品は過去作品が散々やっているし、新しくやるならコミックで展開させておいて、映画という媒体においては、もっとビックバジェトなプレデター大戦争のようなものを観てみたいものだ。
点数 77

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